戸塚新聞は横浜戸塚の粋な情報を発信するWEBマガジンです。

秀山庵でほっこり~素材を大切に、庶民的ながらも丁寧につくられた和菓子

旧国道1号線と新国道1号線をつなぐエリアで、

2007年10月に発足した 戸塚西口ルートワン商店会

商業施設サクラスを取り囲むように新旧さまざまに

個性的なお店が点在しています。

個人経営店が多いので、面白味とか人情味が感じられる雰囲気で

主婦ライターは興味をひかれてウロウロしてしまうのです。

 

IMG_6734_to

 秀山庵 本店

以前ご紹介した「パティスリーバーKIKUZO―」

のオーナーが、子どもの頃からファンだという隣の和菓子店。

「非常に丁寧な仕事をされていて何を食べても美味しいんですよ。

ぜひぜひ行ってみてください!」

と聞いていたので、繁忙期の「子どもの日」が過ぎたら大丈夫かな?

と思いながらドアを叩いてみました。ガラス戸だったけど。

 

IMG_6723_to

昭和の面影が残る、どこか懐かしい印象の店内で

応対してくださったのは、明るく気さくな女将さん。

 

「創業して50年になります。主人が2代目です。

老舗が多い戸塚ではまだまだ・・・

でも店舗の年季の入りようはそれ以上かしら?

お隣のKIKUZO-さんね、昔から知っているので

洋菓子屋をやると聞いて最初はジョーダンかと(笑)。

でもお誘いいただいて和三盆プリンをコラボしました

当店のあんが美味しい洋菓子になるなんて嬉しいです。」

 

主婦ライター

「そうそう、和三盆プリンは絶品でした。カラメルソース的あんが

違和感なくマッチしていました。また食べたいな~。

ところで、こちらの売れ筋は何でしょうか?」

 

ショーケースからオススメを出してもらうことに。

IMG_6671_to

庶民のおやつ、お団子だ❤

よりどりみどり❤

 

IMG_6702_to

女将さん:

「たいていは上新粉で団子を作りますが、ここでは新潟産の有機栽培のうるち米を使用しているんですよ。手間隙をかけて専用の機械で団子にしているの。一度それで食べてみると美味しさの違いがハッキリ分かって、大変だけどやめられないですね。すっごくモチモチしているのでお腹にたまりますが・・・おやつでもあり、捕食といってもいいかもしれません。」

 

IMG_6674_to

長野産コシヒカリ

初耳だけど信州の鎌倉ってあるんだ?

無農薬で安心、とっても美味しいそうです。

 

IMG_6743_to

みたらし団子

やっぱり食べたい定番です。

タレは醤油が薄めのせいか、甘さを感じます。

とっても上品な子。

上新粉のお団子とはモチモチ具合が違いますね~。

噛みごたえがあって、素朴な風味が広がります。

 

IMG_6739_to

粒あんONよもぎ団子

ヨモギ好きには堪えられませんな~。

秀山庵では普通のお店の何倍も何倍も!!!

尋常ではないほど大量のヨモギを使うらしい。

緑色が超濃い濃い!!!

まるで自然療法の薬みたいな?

食べようとすると芳しいヨモギがプンプン香ります。

はあ~コレ大好き♡

 

IMG_6749_to

こしあん団子

絶対的こだわりの「あんこ」がぼってりと。

業務用を仕入れる和菓子屋さんが多い中、同店では創業当時から

国産の小豆を使って丁寧に炊いています。

もはや説明は不要。(イヤ、ちゃんと書けよ!)

まあ、いいから食べてみて!

 

IMG_6679_to

麩まんじゅう

これからの季節に是非いただきたい人気者。

秋頃までの販売です。

常連さんも虜の逸品だとか。

「麩まんじゅう」ののぼりが立っていると、無意識に店に引き寄せられ、勝手に足が入ってしまい、自動的にお財布を開けてお金を払ってしまうという噂・・・あ~恐ろしや。

 

IMG_6700_to

店内に置かれているリタイア組の臼。味があるなぁ!

麩まんじゅうの生地は、杵と臼による伝統製法なんだとか。

 

女将さん:

「外側がごく薄く中身が主体の麩まんじゅうもありますけれど、うちのは外側の生地もたっぷり使うので、弾力があると思いますよ。」

 

IMG_6767_to

むっちり~

つるり~ん

例えて言うなれば、ワタシのお肌のようだわ!

笹の葉で包まれているので、ほのかな笹の香りをまとって、

極上ですわよ☆ ぜひ召し上がれ。

 

IMG_6696_to

冷菓といえば水ようかん

涼しげ~(^.^)

至極暑い時でもちゅるりんと、お口に入ります。

さらりとした甘さで、男性にもイケますね。

 

女将さん

「甘さを引き出すために塩を使うところもありますが、うちでは入れません。素材の味を感じてほしいのに、甘みが強すぎると小豆の風味が消えてしまいますから。安心して食べられるように材料はこだわって選び、保存料など添加物は不使用。日持ちはしませんが、それが自然だと思うんです。」

 

IMG_6676_to

戸塚っ子が大好きな街の象徴「柏尾川」

昭和初期に与謝野晶子・鉄幹夫妻が、

柏尾川の桜について詠んだ短歌があったのですね。

 

IMG_6685_to

戸塚銘菓 柏尾川

店主がその様子を想像しながら想いをこめて創作。

ローカルっぽくて手土産にイイかも!

 

IMG_6719_to

「萩の舞」

女将さん:

「小豆を煮る時、主人はそれはもう神経を使って、丁寧に丁寧に小豆を愛おしむようにやっています。潰していないから、ホントはつぶあんじゃないんだ!と言ってますよ(笑)。ふくよかな粒のまま残るようにカゴに入れた状態で炊いているんですから。この小豆の蒸し羊羹は、他では味わえない自信作です。小豆好きな方には、そのものを味わえると評判で。」

 

河瀨直美監督、樹木希林主演の映画「あん」が思い浮かびました。

印象深い映画だったけれど、アンな感じかな?

 

IMG_6708_to

レトロなエレベーター

大阪上店ができて25年、現在はそちらでご主人が作って本店へ運んできますが、それ以前は本店の2階で作ったものを、食品用エレベーターで1階の店舗へ降ろしていたそうです。右側に緑と赤色のランプがある、かなり旧式のもので、メンテナンスにきた業者も驚くほど希少なものだとか。今は主に荷物入れになっている様子ですが、まだ使えるらしい。

空港のターンテーブルとか工場のベルトコンベアとかフォークリフトとか、そういう類のものに乗って運ばれたい妄想癖のある主婦ライターですが、(まだ実現していません・・・)ここでも食品エレベーターに詰め込まれて上下を移動してみたくなりました。さすがに小さすぎて、スリムなワタシでも入れないか!

余談はさておき。店内を見回して、和菓子屋さんには不似合いな商品を発見してしまいました。

 

IMG_6675_to

なんでグンゼの肌着があるねん?

 

IMG_6704_to

 女将さん(苦笑)

「この近辺は一人暮らしの高齢の方が多いんです。昔は西友があって、色んな生活用品がお値打ちに手に入ったけれど、今となっては西口付近では買い物に困っている方が結構いるようで。その他の日用雑貨は子どもさんに買い物を頼むのだけど、かといって肌着まではチョットねえ・・・というわけで、お客さんの声をチラホラ耳にしたものですから、私があれこれ調べてグンゼの取次店をやることにしたんです。カタログで選んでもらって発注できるので、意外と重宝されているんですよ。」

 

主婦ライター

「へえ!そんな経緯があったとは。ご高齢の方だとネットショッピングも無理だから、人助けですね~。」

 

というような肌着も買えちゃう気軽な和菓子店です。ああ、そんな女将さんがステキすぎます。あまり目立たない場所にあるけれど、近隣住民に愛されているに違いない!

 

女将さん

「家族経営でこの立地だからこそ、お手頃に毎日おやつを買いに来れるような商品を並べています。飽きずに通ってもらえるお店であれたらいいなあと思っています。」

 

*****************

秀山庵 本店

住所:横浜市戸塚区戸塚町4897

TEL:045-861-0871

営業時間:10:00~18:30

定休日:木曜

秀山庵 大阪上店

住所:横浜市戸塚区戸塚町2078-15

TEL:045-871-2416

営業時間:09:30~19:00

定休日:木曜

Share (facebook)