2017年3月11日:東日本大震災から6年の月日が流れました。
全国各地で大小様々なイベントが開かれたと思いますが、
ここ戸塚区では1週間前にあたる3月4日(土)
「三陸応援プロジェクト」チャリティライブ
おらくにおでんせ(音楽音伝世)
という催しが行われました。
主催は戸塚区に本拠地を置く、
「一般社団法人ウクレレサポート協会」
震災後、ウクレレなど音楽を通じて被災された地域の方々に
元気を届けたいと支援活動を行っている任意団体です。
その想いに賛同するアーティストたちの中から3組を呼んで、
協会本部のある戸塚では初めてのイベントを企画しました。
会場はこちら、柏尾川沿いにあって駅からもスグ。
美味しいお酒と素敵な音楽を提供する
戸塚LIVE&BAR
「LOPO」
通常は19~24時の夜間営業のLOPOですが、
チャリティライブに協力したいと、特別に優遇して会場を貸してくれたそう。
入り口はちょうどフォーラムの向かいにあって、
日中は雰囲気が違いますね・・・
代表の山本千香さん
ウクレレサポート協会の紹介と活動内容について説明&ご挨拶。
山本さんの故郷・岩手県宮古市が東日本大震災により甚大な被害を受け、
ご実家は津波で流されてしまったそうです。
それまで習っていたウクレレの仲間たちなど友人知人から
古着や保存食などの支援物資を募って届けるなど、
毎月のように現地に足を運んでボランティアを行ってきました。
物資支援が落ち着くと、次は被災者の「心を支援する」ことに
目を向けて、ウクレレ仲間たちと音楽を通して元気を届ける
方向へシフトしていきました。
現地の諸団体と連携しながら、三陸地域でウクレレを寄贈したり
仮設住宅・施設を訪問して交流・イベントを行っています。
しかし支援活動を始めてから約5年が経ち、そろそろ区切りを・・・
と考えていた昨年秋に、宮古市が今度は台風10号の被害にあってしまい、
まだ立ち直っていない状況とのこと。
今後は現地の仲間たちと連絡を取りながら、支援をある程度任せ、
本部のある戸塚区でもっと違うカタチで幅を広げて
社会貢献活動を続けていきたいと考えているそうです。
これまでの集大成として、またこれからの戸塚での新たな一歩として、
意義深いイベントになればと準備を進めてきました。
まずはウクレレサポート協会のメンバーたちによる演奏からスタート!
プロではありません。普通の主婦・会社員の皆さんです。
一緒に楽しみながら練習を重ねてきたメンバーたち。
- ♪オー、シャンゼリゼ
- ♪アロハのこころ
ゆったりとした親しみやすい楽曲で、会場を和ませます~。
活動の裏には様々な苦労があると言います。
うまく物事が運ばないこともあれば、要らぬ批判を受けることも。
運営上の資金面でも厳しいものがありました。
現地へ車で通ったり、日本各地でチャリティイベントを行うため、
交通費などは自己負担でまかなってきました。
しかし自分たちの負担が増すと、活動を続けること自体が辛くなってきます。
そこで「クラウドファンディング」のシステムを活用することになりました。
※クラウドファンディングとは・・・
事業法人や個人の活動に対して、その目的や内容に賛成する
不特定多数の人から資金を調達する手法。
協会の活動・ライブ告知・クラウドファンディングについて
タウンニュースでも紹介されました。
右端が担当の杉村記者。
音楽好きということで、ボイスパーカッションとして
スーツ姿のまま飛び入り参加です。
ウクレレ=高木ブーという程度の知識しか持たない主婦ライター(恥)
初めて聞くウクレレ演奏にワクワクしてきました☆
ミュージックチャージは2000円。
協会のメンバー・賛助会員、一般の来場者からも暖かい声援が(^-^)
当日の収益は「三陸復興応援プロジェクト」を通して
現地での活動資金にあてられます。
ここからはプロとして活躍しているアーティストの出番です☆
トップバッターは、
鈴木昭寿さん
小田原出身のウクレレ奏者/講師。全国各地で演奏活動をおこなっています。
現在は秋田県在住、2人娘をもつ30歳のパパ。
秋田県からの交通費を自腹で、さらに募金も携えての参戦!!!
代表の山本さんの尻に敷かれている感じでしたが・・・(笑)
- ♪オペラのカルメン&ポルトガルのナンバー
- ♪外国民謡ダニー・ボーイ&ほたるのひかり
- ♪ご自身のCDよりオリジナル2曲
プロの奏者として精力的に活動されている鈴木さんの生演奏に
主婦ライターは度肝を抜かれました。
「超カッコえぇー!!!」
ウクレレ=のどかなハワイアンミュージックという印象を
根底から覆す情熱的で激しい調べ。まるでギター?
激しい!熱血だ!
かと思えば一転して、眠りを誘うような静かで優しい音色。
ウクレレの魅力をしっかりと堪能させてもらいました。
続いて登場したのは、協会顧問でもある
笹目智広さん
ウクレレ・ギター奏者/シンガーソングライター
~MCより~
「通常は飲んだくれて夜のライブに出演することが多いので、
今日は緊張してイマイチ調子が出ません・・・
昼間のライブということで、まだお茶しか飲んでません・・・」
ということで、テンション低めのスタートでしたが、
渋くてイイ感じの笹目ワールドに引き込まれてしまいました。
ウクレレ弾き語りの後はギターにチェンジ。
~MCより~
「衝動買いしたばっかりのギターを持ってきました。
60年前のアメリカ製ブロンド美女です。
とある事情で今ウチにテレビがないんで、
毎晩この娘を弾いて過ごしています。
お嫁さん募集中です・・・」
最後は湘南・横浜・東京を中心に活動する、
hana*moonさん
ウクレレシンガーソングライター
WITH 毅&俊
- サポート:ハーモニカ奏者:居相毅
- パーカッショニスト:齋藤俊輔
3人の息のあったコラボ演奏でオリジナル曲をいくつか披露。
キュートな歌詞と澄んだ歌声もステキでした。
ラストは出演者全員が舞台に上がって、盛り上がりました。
東北への想いを通して会場がひとつになったような感動!
チャリティグッズ
可愛い支援グッズが並び、売上は寄附として活用されるとのこと。
チャリティライブは終始アットホームな雰囲気でした。
手作りの温かみ溢れるイベントだったな~。
ウクレレでつなぐ素晴らしい活動、人と人との交流を肌で感じて
ホクホクした気持ちになったライターでした。
・・・そして後日・・・
品濃町在住の代表・山本さんと待ち合わせ。
イオンスタイル東戸塚3Fのキッズリパブリック東戸塚店
cafe moricchaにて♪
土日はかなりの混雑ぶりですが、平日の昼間は穴場!
ナチュラルな空間でゆっくりお話しができました。
宮古市でご実家のあった辺りの写真を見せてもらいました。
山本さん
「震災後の5月に宮古市に行ってみると、予想以上の壊滅状態に
言葉も出ませんでした。実家は完全に倒壊し、家族の思い出の品物を
回収できると思っていたけれど、すべて流されてしまって・・・
それからはただがむしゃらに、支援活動に走り続けてきましたが、
体調を崩して暫く動けなくなってしまいました。
彼女(武藤さん↓)にすべてを背負わせてしまうことになり、
責任感が強いので、会社勤めをしながらもすごく頑張らせて
しまいました。」
片腕(あるいは両腕?)として山本さんを陰になり日向になり
支えている武藤さん(花婿募集中♡)
山本さん
「みんなのロッキン・ウクレレシンガー“デイジー☆どぶゆき氏”が、
当協会の名誉顧問として東北での支援活動を続けています。
その仲間たちが心強くも存在しているので、
私たちは戸塚に腰を据え、地域の皆様と関わらせていただきながら
社会貢献ができれば・・・とアレコレ模索中なんです。」
情報誌「戸塚新聞3月号」を手にしていただき、ありがとうございます!
(強引に頼んだわけではありませんよ?)
最後に、戸塚での初ライブを終えての感想を伺いました。
山本さん
「ステキなゲストを迎えて、たくさんのご協力をいただいて感謝しています。
念願だった戸塚でのイベントを実現することができて、すごく良かったです。
今後に向けての良いキッカケになりました。
この地域からも発信できることが色々あると思うので、
もし私が何かやっているのを見かけたら是非お声かけください。」
とにかく明るく、パワフルな山本さん。
思わず後をついて行きたくなっちゃうような姉御肌とでもいいましょうか。
ウクレレ仲間たちから“社長!”と呼ばれ、慕われています。
戸塚区近郊で東奔西走する姿が目に浮かぶよう。
いつかどこかでお会いできそうで、展開が楽しみです。
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一般社団法人ウクレレサポート協会
HP:http://ukulele-support.jpn.org/
メール:info@ukulele-support.sakura.ne.jp