・・・とっとの芽・おとな向け見学会・・・
戸塚区地域子育て支援拠点「とっとの芽」といえば、
子育て世代には認知度の高い場所ですね。
東戸塚駅すぐ!「モレラ東戸塚」の3階にあってアクセスがよいことから、
区内だけではなく区外・市外からの利用者もいるそうです。
モレラ東戸塚の3階には、各種クリニックと区民活動センターがあるので
近くまで行ったことはあるけれど・・・
いったい「とっとの芽」ってどんな所?何をやっているの?という
疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
そこで、地域の方々に「とっとの芽」をもっと知ってもらおうと、
このような企画が持ち上がりました。
そこで主婦ライターも参加することに。
とっとの芽・おとな向け見学会
普段からバラエティ豊かな企画を行っている「とっとの芽」
ですが、「おとな向け見学会」は初の試み!
事前申込制で、参加者は7名。
会場は研修室です。
“プラレールの日”を開催する部屋ですね。
本日のプログラムより
まず「とっとの芽」施設の説明がありました。
0歳から未就学児までのお子さんを連れて遊べる“ひろば”として機能し、
地域の人たちと交流をすることができます。そして
各分野の専任スタッフが常駐し、子育てに関する相談や情報提供など
色々な方向からお母さんのサポートをしています。
ネットワークも広く、子育て支援関係者や学生さんの研修を行ったり、
子育てサークルに協力したり、また横浜子育てサポートシステム
事務局にもなっています。
施設長の高村さんのお話“イマドキの子育て事情”について。
「母親も世代によって様々な違いがありますよね。
10年くらい前は平均的に25~29歳で第一子を出産しましたが、
現在では30~34歳が多くなっています。
高齢出産も増えているように、30代での出産が当たり前。
大学を卒業して10年ほど働き、結婚→出産という流れが
世の中で主流なのが、その理由だと思います。
効率が重視され、理屈や常識で動く社会にいたけれど、
育児は全く別の世界。今までの考え方が通用せず
大半のお母さんはストレスを抱えています。」
「そして現在のお母さんは出産後はじめて赤ちゃんのお世話を
経験する方が75%というデータもあり、分からないことだらけの育児に
戸惑いや疲労を感じてしまうものなのです。
核家族で近所との付き合いも希薄ゆえ、頼ったり相談できる相手が
近くにいなくて、子育てで孤立してしまうケースが増えています。
さらには、お父さんにも同様の変化がみられます。
10年くらい前に比べ平均年齢が5歳ほど高くなっており、
40代の働きざかり世代。イクメンという言葉が先行していますが、
実際は育児に協力できる余裕があまりないようです。」
なるほど~、そこで「とっとの芽」のようなサポートを受けられる
場所が求められているわけです。
主婦ライターにも他人事ではありません。共感する~!
「とっとの芽」は頼れる母親であり、おせっかいな近所のオバちゃん
であり、悩みを相談できるプロ集団でもあり、あらゆる役割を兼ね備えた
助っ人的存在なのですね~。子どもにとっては楽しい遊び場だけれど、
ママたちにとっても重要な憩いの場・情報交換の場なのです。
“ひろば”を見学
9時半から15時半までの利用時間に、1日約50組の親子が訪れます。
もっとも賑わっているときは最大40組の親子がいて、
入場制限をかけることも。
見学会の日は、午後から冷たい雪/雨の予報だったせいか、
“ひろば”はゆったりと過ごせていました。
畳の赤ちゃんコーナー、授乳・オムツ交換コーナー、ロッカー、
本棚、カフェコーナーなど、明るく広いスペースがうまく区切られ、
非常に充実した施設です。
なんといってもオモチャの数と種類には圧倒される・・・
家で子どもと向き合っているとイラっとしがちですが、
ここならスタッフたちもフォローしてくれるし、
母も子も安心して快適に遊べるはずですね。
12~13時はランチタイムで、いったん全員でお片付け。
どこからともなくテーブルが登場し、持参したお弁当を広げ、
皆でワイワイガヤガヤ・・・楽しそうです♪
階段をのぼってみる
子どもって意味もなく階段が好きですよね。
家の階段は高いから危険!でも、ここは低いので安心?
「横浜子育てパートナー」常駐
子育てに関する事業や制度の円滑な利用を サポートする専任スタッフ。
子どもを遊ばせながら、または予約制で個室相談もできます。
相談予約お問合せ:045-719-2001
背中に重荷を背負っています・・・(笑)
じゃなく、このエプロンが目印です!
お気軽に声をかけてくださいネ!
ボランティアのサポーターさん
ピンク色のエプロンをつけているのは「とっとの芽」スタッフですが、
それ以外にボランティアのサポーターさんも在籍しており、
この日は3名の方がお手伝いにきていました。
Q:よその子どもと遊ぶコツは?
A:はじめは警戒されても諦めず、どんどん入っていくこと!
子どもの笑顔に癒されて、病みつきになります!
とっとの芽スタッフ南さん:
「現代の子どもたち、親や祖父母以外の大人と接する機会があまりないと
いえます。地域の大人と関わり、褒められたり叱られたり、違う価値観に
出会うことも重要なんですよ。」
自己紹介タイム
7名の参加者にサポーターさん3名も加わってフリートーク。
ボランティアに興味を持っている方、すでに活動をしているけれど、
もっと場を広げたいという方ばかりでした。
子どもや孫がいなくて・・・でも子どもが好きなので自分の空いている
時間を使って、何かしら子どもの役に立てる活動をしたいという。
そのヒントに、今回の企画が役立ったのではないでしょうか。
わらべ唄:雨こんこん雪こんこん
ランチ前に「おたのしみタイム」があり、スタッフが手遊び等を
披露します。赤ちゃん反応してくれるんですよね~。
今のお母さんって手遊びをよく知らないので、上の世代の方から
教えてもらえるととっても助かります。
幼少期に親子でほっこり楽しめる手遊び♪
こんな時間が愛おしく感じられますね。
同様に読み聞かせを得意とするサポーターさんもいらっしゃり、
子どもと接する時間を本当に大事に、ご自身も楽しんで過ごして
おられる様子でした。
とっとの芽スタッフ南さん:
「サポーターさんを募集しています!月に1回~無理のない範囲で大丈夫です。
“ひろば”に来てもらうのが難しければ、ご自宅でできる作業だけでもOK。
魚釣りや手遊びに使うマスコット人形をチクチクと手作りしてくださる方も
大歓迎です。」
子育てサポートシステム事務局
横浜市社会福祉協議会が管轄する有償の支え合い活動です。
子どもを預かってほしい方と預かってくれる方が会員登録し、
コーディネーターが間に入り、希望・条件に添って双方を紹介します。
「とっとの芽」は戸塚支部を担当しています。
現状は朝夕の子どもの送迎利用が半数以上ですが、
お母さんのリフレッシュにもっとこの制度を利用してもらうことを
推奨しています。預かってくれる方が不足しているので、
ご興味があればぜひ登録説明会にご参加ください。
とっとの芽スタッフ南さん:
「災害時にしても、いざ困った時に頼れるのは近くの仲間です。
地域にとけ込んで顔見知りを作っておくといいですね。
お母さんたちは、自分の親も働いている/実家が遠いので頼れる人が近くにいない。
シニア世代の方たちは、孫がいない/孫が遠くにいるので淋しい。
それぞれに事情や不便さを抱えています。
それならば地域の中で助け合い、つながればいいのではないでしょうか?
近所の商店街や公園、地元のイベント等に積極的に出かけ、
恥ずかしがらず色んな人に話しかけてみることをおすすめします。」
おわりに・・・
主婦ライターも見学会を通して色々な立場からのお話を聞き、
良い勉強になりました。
地域全体で子育てに参加!っていうのは大袈裟かもしれませんが、
できる人ができる範囲で活動をする。
せめて温かい目で見守る。
そんな優しい地域の住人でありたいと思いました。
今回の「とっとの芽」のからの発信によって
少しづつでも「子育て支援」の輪が広がっていくといいですね。
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戸塚区地域子育て支援拠点 とっとの芽
横浜市戸塚区川上町91-1 モレラ東戸塚3F
TEL:045-820-2885
開館日時:火曜~土曜 9:30~15:30
休館日:日曜・月曜・祝日・年末年始・他
対象:0歳~未就学児とそのご家族、
妊婦の方・子育てを応援したい方
利用料:無料 ※利用登録が必要
(戸塚区以外の方も登録できます)