今年も残すところあとわずか!!!
年賀状に大掃除に買い出しに・・・と新年を迎える準備で慌ただしいですね。
新しい年をどう過ごそうかな?
いつもと一緒の変わり映えしない過ごし方かな?
そんな区民の皆さん、面白い企画があるのをご存じでしたか!?
「戸塚宿七福神めぐり」
初めて聞いたよ!という方が多いのではないでしょうか。
それもそのはず、来年で3回目の日本一新しい七福神なのですから。
実は日本各地に七福神めぐりって結構あるんです。
それならば、かつては東海道の宿場町として栄えた歴史ある戸塚の地にも
「あったらいいね!」という意見が出され、戸塚歴史の会・戸塚見知楽会・
泉区歴史の会等の協力のもと、「戸塚宿七福神推進協議会」が発足。
戸塚区役所の後押しもあって、平成26年に「戸塚宿七福神めぐり」が
スタートすることになりました。
しかも平成28年度はJR東日本の協賛が得られ、
「駅からハイキング」のメニューに加わりますよー!
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「七福神めぐり」かぁ・・・何だかご利益がありそう♡と思って
皆さんにお伝えすべく戸塚新聞が一足お先に回ってきました。
長文ですが、最後までお付き合いくださいませー。
まずは基本情報をチェック!
Q1:実施期間は?
A1:平成28年1月4日(月)~11日(月・祝)10-16時
Q2:参加方法は?
A2:3か所のお寺で色紙セット(1000円)を購入して巡ると、
参拝記念のスタンプがもらえます。開催期間中のみ押印できますが、
それ以外は受けられませんのでご了承ください。
Q3:七福神っていったい誰?
A3:七福神信仰は以下のようなメンバー構成です。
- 日本古来の恵比寿
- インドの大黒天と日本の大国主命が合体した大黒天
- 中国の高僧の布袋尊
- 〃 福寿録
- 〃 寿老人
- インドの守護神である毘沙門天
- 〃 弁財天
Q4:そもそも七福神めぐりって何?
A4:我々の先祖が現世に求めた欲望を満たす七福徳を授けてくれる神々を
参拝する信仰。「七難即滅」「七福即生」など仏教の教えがもとになって
いるそうです。
マップを片手に、いざ戸塚駅を出発!
おすすめルートに沿って合計で約9.5キロの道筋を歩きつつ
七福神(八カ寺)をめぐります。
(体力的にキツイ場合は、数日間かけて巡ってもいいと思います。)
汗ばむ程の陽気に恵まれ、今日一日頑張るぞ~☆★☆
(ただし今日は期間外なので、スタンプはもらえません・・・)
国道1号線沿いに横浜方面へ歩を進めます。
柏尾川にかかる吉田大橋を渡ってほどなくすると、
案内がありました。ここで細い路地へはいります。
一番目のお寺に向かいます。
そうそう、忘れずに色紙を購入して下さいね!
伝・傳教大師の弁財天を祠る寺「妙秀寺」
延文元年(1356年)創建と伝わる日蓮宗のお寺。豊島修理大夫の母を開基とする。
境内には「かまくらみち」の道標があり、有名な歌川広重の
「東海道五十三次の内戸塚」に描かれたものが移築されたものと考えられている。
弁財天
弁財天は、音楽・弁財・財福を司る女の神で、芸能関係の人々に信仰されてきたが、
吉祥天と混合され、福徳を授けて下さる神としても信仰される。
↓
さて、二番目のお寺をめざします。
ダイエーの前を通過するところで江戸方見付を発見。
↓
次は国道沿いにあるので、すぐ目につきます。
こちらにも色紙の売り場がありますよ~。
伝・弘法大師開山の寺「賽蔵院」
真言宗準別格本山。元は阿闍梨朝興法印が中興した東峰山光圓寺。
江戸寛永年間に、現在地に移転した。最盛期には大日堂、観音堂、聖徳太子堂、
金毘羅社等を持つ威容を誇っていた。 境内に日本舞踊芸道精進の扇塚がある。
毘沙門天
財宝・福徳を司るインドの神様で、仏教と共に伝来した。
毘沙門天は多聞天と呼ばれ、甲冑を身につけ邪悪なものを追い払う武神で、
消災や財宝福富の神様として信仰される。
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三番目のお寺までは今きた道を戻り、矢部団地を通過し、
線路を越えて1.6km程の道のりです。
陸橋を渡って線路の反対側へ・・・
横浜新道の歩行者用トンネルをくぐるとスグ。
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子育て呑龍上人開山の寺「来迎寺」
「子育て呑竜」の名で知られた江戸時代初期の僧・呑竜上人の創建。浄土宗。
子宝祈願をする夫婦に、子授けの御利益があったという伝承がある。
寿老人
南極老人を人格化したものと言われ頭の長く、不死の霊薬を含む瓢箪を運び、
手には長寿の杖をもつ姿から、知恵の神・長寿の神として信仰される。
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四番目のお寺は住宅地の中にあり、やや分かりづらい。
マップに詳細地図が載っているので、参考に。
北条政子ゆかりの寺「雲林寺」
北条政子が源頼朝の供養の為に開基したと伝わる。室町時代に竹ノ下小次郎が修復し、
江戸時代初期に厳隆和尚により、曹洞宗寺院として中興開山された。
本尊阿弥陀如来像が柳の木で作られたため、周囲は柳作と呼ばれたという。
あ、こちらは七福神ではありませんが。
なぜか?恐竜の像が・・・(笑)
恵比寿
日本古来の神様で、狩衣をまとい風折烏帽子をかぶり、鯛を左脇に抱え、
右手に釣竿を持つ姿の恵比寿神は、海上漁業・商売繁盛また農業の神として
も信仰される。
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はい、五番目はトツカ―ナの近くにやってきました。
家康の側室・お万の方創建の寺「清源院」
徳川家康の側室・おまんの方が、家康から下賜された阿弥陀仏を安置する為に
再興した浄土宗のお寺。今でも本堂には葵の御紋が掲げられているが、江戸時代、
東海道を行き交う大名行列は、清源院の前では槍を寝かせて進んだと言う。
毘沙門天
がいらっしゃるのですが・・・改装工事中のため平成28年度はお休みとのこと。
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気を取り直して六番目のお寺へ。
トツカ―ナ付近、22号線からちょっと入った所です。
閻魔様で親しまれる寺「高松寺」
文和三年(1354年)高松三郎入道頼重の開基、龍甫公禅師の開山による臨済宗
のお寺。高松三郎は、寺域の山頂の土墳墓に葬られているという。
戸塚周辺に在住していた、歌人、俳人の墓も多い。
大黒天
怖い顔をした大黒天は、大国天主と習合し、頭巾をかぶり右手に打ち出の小鎚を
持ち袋を背負い、米俵の上に立つ姿から厨房の神・福徳の神また勝負の神としても
信仰される。
↓
そろそろ疲れも出てきました(-_-;)もうひと踏ん張り!
国道1号線を藤沢方面へ・・・七番目のお寺は消防署の近く。
豊臣秀頼の息女・天秀尼ゆかりの寺「海蔵院」
貞治二年(1363年)、大本山円覚寺の末寺として開かれ、江戸時代初期に戸塚宿の
功労者澤邉信友により中興された臨済宗のお寺。
山門の龍は左甚五郎の作と言われる。江戸時代から「戸塚十勝」の一つとして
親しまれた晩鐘は、昭和40年代まで戸塚の風物詩だった。
布袋尊
容貌が福々しく、太鼓腹で杖と袋を持ち、喜捨を求めて生涯、放浪生活を送った
中国の高僧、楽天的な生活態度から開運の神・至福の神または安産の神としても
信仰される。
関係ないけれど、手のひらサイズの可愛らしいお地蔵さまが
たくさんおられ、しばし癒されました♡
↓
いよいよラスト☆ガッツだ!
八番目のお寺は下郷入口、東電の近く。
逆ルートから巡る方のために、こちらでも色紙が用意されています。
高浜虚子ゆかりの寺「親縁寺」
鎌倉時代末期、藤沢に遊行寺を開いた4世遊行上人呑海により時宗寺院となった。
現在地に移ったのは江戸時代明和年間といわれる。サクラを始め、
境内には四季折々の花が見られ「花の寺」として親しまれている。
福寿録
福寿録は、固有名詞ではなく、道理で理想とされる福・禄・寿(幸運・子孫・金運
に恵まれ長生きする)のことで、この三つの徳を持つ神として信仰される。
ヤッタ―!ついに七福神を制覇しました。
思わぬ副産物は→久しぶりに味わう達成感!!!
せっかくだから記念に色紙が欲しかった(^_^;)けれど、
長距離を歩いてカラダはポカポカ。心地よい疲労感に包まれて・・・
さ、戸塚駅まで1.2kmを戻れば無事に任務完了です。
皆さん、お正月に食べすぎて体重が増えるのは目に見えていますね?
余分に摂取したカロリーを消費するためにも、せっせと歩きませんか。
鎌倉などの観光地とは違い、普段あまり訪れる機会のない身近なお寺。
こんなに由緒ある立派なお寺がたくさんあったのですねぇ。
歴史にふれながら、あちこち見て歩くのも面白いものです。
〈※注意点〉
当たり前ですが、歩きやすい靴で出かけましょうね。
お賽銭用の小銭も多めに用意しておくとスマートです。
参拝のマナーも心がけましょう!近隣には住宅がありますし、
狭い道路も通ります。広がって歩いたり、大声で話したり、ゴミを
出したり・・・しないよう大人として基本的なマナーを忘れずに!
企画・運営のボランティアの皆さんにも感謝したいものです。
2回目の平成27年度は3000名を超える方々が来場し、
大盛況だったというこのイベント。
来年度はさらに多くの参加者が見込まれています。
日本一新しい七福神めぐりの歴史をこれから作っていくのです。
区民一丸となり企画を盛り上げていきましょう!
七福神をめぐりながら静謐な心持ちでお祈りを捧げれば、
きっと来年はHAPPYな年になる!かも~。
主催:戸塚宿七福神推進協議会
後援:戸塚区役所
JR東日本 駅からハイキング(いつでもコース)1/5(火)より
https://www.jreast.co.jp/hiking/course/kanagawa01_16wi/index.html
参考資料:とつか歴史ろまん、戸塚パルソ通信