鎌仲ひとみ監督のドキュメンタリー映画をご覧になったことはありますか?
原発や放射能汚染の問題を伝えるため、チェルノブイリや日本の現状を精力的に
撮影し、日本各地で上映会というカタチで発表をしています。
「ヒバクシャー世界の終りに」「六ヶ所村ラプソディー」
「ミツバチの羽音と地球の回転」など・・・
タイトルを耳にしたことはあるかも知れませんね。
今回のお知らせ・・・
その鎌仲監督による最新作の大規模な上映会やります!
「小さき声のカノン ー選択する人々」
日時:10月12日(月・祝)
会場:戸塚公会堂(1階が戸塚図書館)
スケジュール
12:30開場
13:00~15:00 上映
15:00~16:00 トークセッション
【料金】一般999円、学生(中学生以上)500円
鎌仲ひとみ監督からのメッセージを一部抜粋してご紹介・・・
「今回の作品をどうしても作らなくてはならない、と私を突き動かしたもの。
それは子どもたちを被ばくから守ることができることを伝えたい、という抜き差し
ならない思いです・・・原発事故後の世界を生きる母たちのしなやかさ、強さ、
その揺らぎや弱さまで含めて、映画から感じていただきたいと願っています。」
今回の目玉企画:トークセッション
当初は、鎌仲監督のトークを予定していましたが、新たなゲストも追加に。
原発問題の最前線で活躍する3人が集結!!!
被災地の様子に今いちばん詳しい方々といってもいいでしょう。
いったいどんなコアなお話が聞けるのでしょうか!?
白熱しそうな予感・・・
簡単な人物紹介
●鎌仲ひとみ・・・ドキュメンタリー映像作家。原発や放射能汚染がテーマ。
国内外で受賞、著書もあり。
●満田夏花・・・NGO「FoE JAPAN」理事
被災者支援や脱原発運動などに取り組む。
●石丸偉丈・・・「こどもみらい測定所」代表、「みんなのデータサイト」事務局長
東日本全域の土壌汚染マップを作るプロジェクトを推進。
主催者は横浜上映実行委員会。その事務局代表をつとめるのは・・・
戸塚駅近くのSHOPすこやか広場・店長の保田さん。
今回の企画に対する熱い思いを語って下さいました。
ー関心をもったキッカケって何ですかー
「東日本大震災による東京電力福島原発事故が起こる以前から、父親が原発に
反対していましたが、私はあまりピンときていませんでした。しかし事故の後に
小さい子どもを2人抱えるなか、原発の問題に関心をもつようになりました。」
ー上映会をやろう!と思った経緯を教えて下さいー
「これまで、鎌仲監督の映画を見てきたのですが、今回の作品をぜひ大勢の方に
見てもらいたいと思い、父親と一緒に上映会を主催することを決心しました。
事故から4年が経ち、被災地の情報や声があまり届かなくなって、事態は落ち
着いてきているかのような雰囲気になっていることに危惧を覚えています。」
ー報道も減っていて、どうなっているのか見えづらいですよねー
「被災地では、いまだ10万人以上の方々が自宅へ戻ることができない状況です。
放射線量が高いためです。そもそも政府の定めた年間放射線量が20ミリシーベルト
と高すぎること自体がおかしいのです。事故前は年間1ミリシーベルトであり、
放射線管理区域ですら年間5ミリシーベルトだったのに!」
ー他にも伝えたいことがあるそうですが、どんな事ですかー
「県や政府は、自主避難生活を余儀なくされている方々に出している支援策を
来年度末で打ち切ろうとしています。子どもを守るために父親と離れて二重生活
をしているお母さん達もいるでしょう。経済的にも精神的にも厳しい生活を
送っている方々を見捨て、放射線量の高い自宅へ戻れということなのでしょうか。
現地では混乱と不安が広がっているそうです。こんな実情をもっと皆さんに知って
いただきたいです。」
ー映画の内容はどんな感じでしょうかー
「今回の上映作品は、福島の母親達にスポットを当て現地での様子や未来への
まなざしを描いたもの。郷里を離れて避難することを選んだ人、踏みとどまって
被災地で生きる決心をした人、色んな選択肢があって、それぞれに思いや物語が
あります。これまでの監督の作品の中でもいちばん良かったという声が多い
みたいです。
小さい声が集まって響きあう。それが大きなうねりとなって、社会を突き動かす
かもしれない。子ども世代の未来のために、改めて現状を知り、今の私たちに何が
できるのかを考える機会になればと思います。
近い将来に大規模な自然災害が身近で起こらないとも限りませんよね。この次は
自分だって被災者になりうる。そんな現実に目を背けないで、学び備えておくこと
が必要ではないでしょうか。」
ー同じ母親という立場としても、共感する部分が多いんですよねー
「子どもたちを守るため、未来へ負の遺産を残さないため、危機感をもって
活動している母親達の逞しさ・ネットワークってパワフルなものです。
私も2人の子の母として、微力ながらも自分のできる事を続けていきたいです。
上映時間は2時間と長めですが、お子さん連れの方もぜひお越しください。
中学生未満のお子さんはチケット不要で、空席を利用してもらって結構です。
自由席なので後方やサイドの座席に座るなど、お子さんの様子次第で出入りして
もらって大丈夫。他の観客の方からも配慮いただけるのではないでしょうか。」
ー監督まで呼ぶあたり、すごい気合いが入ってますねー
関東では映画館での上映はすでに終わり、横浜近郊でも各地で自主上映会が
ありましたので、既にこの映画をご覧になった方もいらっしゃるでしょう。
映画は見たけれど、監督のトークが聞きたい!という方からも問い合わせが
ありますが、3人のゲストのトークセッションを聞きにいらっしゃるだけでも、
貴重な機会になると思います。
ー最後にメッセージをお願いしますー
「会場は500名収容のところ、200~300名の動員を目標にして、声を挙げて
います。こういった上映会って、原発反対派が多く集まりがちですが、今回の
作品は誰にでもヒントになる内容だと思うので、賛成派の方やよく分からないと
いう方も是非ご覧いただきたいんです。
まったくのボランティアによる運営なので、煩雑な作業や経費をかけないように
チケットは前売り制にしませんでした。
座席数には余裕があるため、ぜひ当日会場へお越しください!!!」
ーインタビューを終えてー
難しい問題だからよく分からない。
離れているからいまいち現実味がわかない。
周囲でもなんとなく話題にできない。
こう思ってしまう自分が恥ずかしい・・・でも、まずは知ることが大事なんだ!
3連休の最終日、たまには真面目にならなくちゃ!
ともかく見に行ってみよう。そして、考える機会にしよう。
【申込・問合せ】
「小さき声のカノン」横浜上映実行委員会(すこやか広場内)
MAIL:ytkouen@yahoo.co.jp
TEL:045-881-7636
公式HP:http://kamanaka.com/canon/