2015年2月27日(金)~3月1日(日)
平戸「第5回目つるし飾り雛祭り」が行われました。
まだ戸塚区でもあまり認知されていないイベントです。
代表者からお知らせをいただいたので、初めて見物&取材をさせてもらいました。
国道1号線からちょっと入った豊荘(果樹の里)という会場で、周囲には勾配の多い果樹園が
点在しています。すぐ近くに国道があることを忘れさせるような、昔ながらの田舎っぽさが残る
エリアです。
ご近所の農家さんが作物を販売していたり、
奥様方による甘酒コーナーもあったり、
地域の皆さんの力で企画・運営されている、まだ歴史新しい行事のようです。
そもそも、つるし飾りは江戸時代に庶民の雛人形として始まったとか。
生まれてきた子の幸せを願って母、祖母そして親類やご近所さんたちも布の端切れで
少しずつ人形を作り、それらを寄せ集めて飾りにしたものです。
ここ平戸町では代表の福島さんが「みやびの会」を発足、もともと得意だった洋裁・手芸の
技術を活かして地元の女性たちに「つるし飾り」の人形作りを教えることからスタートしたそう。
「全国三大つるし飾り」・・・
伊豆・稲取の「吊るし飾り」、福岡の「さげもん」、山形の「傘福」
現代では雛壇の両脇に飾られるスタイルになり、とても華やかな雰囲気になります。
伝統的には、5列の赤糸に縦11個の飾りをつなげて1組55個で完成!
縁起をかついで作られる人形ひとつひとつには意味や云われがあって、
何十種類ものモチーフがあります。
たとえば、「犬」=お産が軽いことから、子宝・安産を願って・・・
「兎」=芯のある優しい人になれるように願いを込めて❤
「金魚」=華麗に悠々と人生が過ごせるように、蓄財できるように☆
「鳩」=神の使いや平和の象徴として、縁起が良いんです。
吊るすタイプが一般的ですが、床置きや台付きetcあり、さらなる賑やかさを演出。
すんげ~福耳!のお地蔵様。
お金持ちになれるかな(*^_^*)
お花や果実のモチーフがさらなる彩りを添えてくれます。
代表の福島さん:「ほら、みてーちょーだい!!!
最近はつるし飾りが知られるようになって、全国あちこちでやってますよ。
ここでは3日間しか展示しないので、キレイなまま保てるんだけれど、
長期間やってると色あせたり汚れたり劣化してしまうんです。」
軽妙なトーク炸裂、とっても朗らかで元気な方! (^◇^)
月一度ゆる~く、地元の希望者を集めて、人形づくりの講習会を開いています。
この講習会は人気らしく、希望者はなんと3年待ち!だという噂・・・
だから1組55個を作り終わったら強制的に卒業となり、新しい希望者が入れるんですって。
カリスマ講師、ここにあり。
カリスマ講師!!
「あなたも来年は見に来てよー。」
皆さん、ひとつひとつ熱心に見入っています。
お昼前後にはたくさんの見物人で賑わいました。圧倒的に女性客が多いです。
女の子のお祭りは華麗でイイナ・・・
福島さんの指導のもと、人形がどんどん増えていけば、飾りがいっそう増えて見ごたえUP!
今後どんどんイベントの規模が拡大されるかも知れませんね。
請うご期待☆
材料は、着物のハギレなどを再利用して。
市販でも手作りキットが出ているので、お気軽にやってみたい方はトライしてみては?
子どもの健やかな成長と幸福な未来に祈りを込めて・・・チクチク針仕事。
そして、今回初の試みで、「野の花・野草アート協会」の作品展も同時開催。
樹脂粘土で野の花や野草を製作している、まだ新しい分野のアートです。
こちらが理事を務める小玉さん。
実は上記「みやびの会」のカリスマ講師:福島さんの娘さんだそうですよ。!(^^)!
親子でアートに携わるお仕事をされていて、ステキ過ぎます~。
講師である榛澤さんの作品 。
素朴でありながら凛とした植物の美しさを表現しています。
来場者も驚く精巧さ。
「えっ、本物かと思ったわ。」「よくできているわね~。」の声が上がります。
材料が樹脂粘土なので、長く作品を保存することが可能。
色も絵具で塗ってあるのですが、目を凝らして何度じっくり見ても
「やっぱり本物みたいだ~。」
まだ習い始めて間もない生徒さんでも、比較的すぐ上達するそうです。
今後、スクールを拡大する方向だとかで、興味があれば問い合わせてみてくださいね。
雛人形とのコラボもバッチリ、雰囲気が合ってます♪♪♬
「平戸つるし飾り雛祭り」は地元民による小規模なイベントながらも、作品群の完成度が高く、
足を運んでみて良かったです。
来年度に向けて、引き続き製作を頑張ってくださいね♡
野の花・野草アート協会 yaso-art.com