春眠暁を覚えず・・・
寝ても寝ても毎日、やけに眠いzzz
季節の変わり目の激しい気温差で自律神が乱れているのか、
やや不調な主婦ライターです。皆さんは平気ですか~?
このままタラタラ生きいてはいかん!
春だし新年度だし、何か新しい事でも始めてみようかな~。
やって来たのはこちら。
アンダーパスの上にできたイベント用のふたかけ広場。
3月には盛大なお披露目イベントがありましたよね~。
そのとき気になるスポットを発見したんです。
火留土工房 陶芸教室
陶芸といえば、いささか変わった風貌のオジサンが山奥でやってるイメージ。
超・個性的な人物が出てきたらどうしよ~と懸念しつつ→
訪ねてみると、ご夫婦で陶芸家という都会的で素敵なお2人が登場。
(感じのイイ方たちで・・・ホッ。)
陶芸教室を開きながら展覧会に出品したり、個展を開いたり・・・
山口幸文さん
山口八千代さん
まだ新しいマンションの1階部分が工房&ギャラリーになっていて
内部を案内いただきました。
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火留土(かると)と読むんですね~。
「土の中に火が溜まっている、やきものには温もりがある」
という意味があるそうです。
ご主人の山口幸文さんは生粋の戸塚人。
大学で陶芸を学んだことがきっかけになり、
まず1973年~山口さんのお母様が「やきもの やまぐち」
というギャラリーをスタートしました。
戸塚駅近くで35年間も営まれた店舗は、
やきものだけでなく日常の装飾品などお母様のセンスに
溢れた愛らしい店構えだったそうです。
そして1980年~は山口さんご自身が陶芸教室を開始。
駅前再開発とともに移転を繰り返しましたが、現在では
駅から徒歩3分ほどの便利な場所に工房兼ギャラリーが落ち着きました。
「体験コース」
ひも作りで、お湯飲み2個程度を作ることができます。
*ひも作り*
土を紐状に練ったものを積み上げて成型していく方法。
のんびり受講者同士で話しながら、土と触れ合う手びねりで作陶します。
土を捏ねている間にストレス発散、気持ちがリフレッシュできそう♪
陶芸といえば、くるくる回転して面白そうな電動ろくろ。
効率よく粘土を成型・量産するには便利だそうで、
この工房でも希望者は使えますが、味わいの出る手びねりの方が
好まれているそうですよ。
釉薬5種
*釉薬*
やきものの表面にかかっているガラス質のようなもの。上薬。
掛けて焼くと、美しく発色し、水漏れを防ぎ、汚れにくくなる。
~左から~
- 石灰 透明
- 白萩
- 瑠璃色
- 水色
- 鉄黒
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★1回コース:3000円(土代・焼成費込み)
制作のみ、仕上げはお任せ
★3回コース:6000円(土代・焼成費込み)
- 1回目、制作
- 2回目、削り及び持ち手付け
- 3回目、絵付け及び釉薬がけ
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1回コースの方が気軽に参加できそうですが、
仕上げまで自分でできる3回コースも楽しそう♪
明るい工房
[入会時の費用]
入会金:10000円
月謝:月3回 6000円
教室維持費(毎月)1000円
土代(1kg=200円)、焼成代(お湯飲み程度で500円くらい)実費
[開講日時]
火~金 10時~13時
土 10時~19時の中で3時間
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月3回、自分の都合にあわせて通えるのが便利。
曜日ごとに受講者が決まっていないため、一人でも入りやすい雰囲気です。
(体験コースも上記の日時から相談)
電気の窯
大小2台、マンションの中に窯まであるなんて驚き!
制作が済むと、まずは素焼き→750℃
次は釉薬がけをして本焼き→1240℃
窯を熱しはじめてから徐々に温度が上がり、
焼きあがって冷めるまで約3日間かかるとのこと。
作品がある程度たまってから、月に数回まとめて焼くため、
体験コースの方は焼き上がるタイミングを待って
取りに行くことになります。
本焼き:2種類
土練り→成型→乾燥→削り→素焼き→釉薬という
いくつもの作業工程を経て、いよいよ最終段階が本焼きです。
酸化焼成と還元焼成という2種類の焼き方があります。
酸化:窯の中を完全燃焼させ、徐々に温度を上げていく方法
還元:窯の中がある一定の温度になったとき、酸素を不足させて焼く方法
還元では、酸素の量や燃料の種類など幅広い知識が必要とされ、
陶芸教室でもやっているところは限られているそうですが、
作品として独特の風合いを出すことができます。
釉薬の見本
体験コースとは違って、釉薬は多種類から選ぶことが可能。
サンプルを見ながら、自分のイメージを膨らませて♡
ニュアンスのある色味、表情。
同じ釉薬なのに!
焼き方、釉薬の掛かり具合(濃い・薄い)、土の種類(赤い土・白い土)などで、
色の出方が違ってくるそうです。
不思議~
最も顕著に違うのが、こちら。
さまざまな要素が出来上がりの色合いに作用し、
予想通りにいかないところが、また魅力なのでしょうね。
面白さはカタチづくりだけではないという
陶芸の奥深さを垣間見た気がします。
釉薬は工房で作られ、保管されています。
中身はこんな、泥?
制作途中
ある生徒さんによる渾身の作「福助」人形。
長いことかけて、カタチを作ってこられました。
幸福を招いてくれそうですネ!
食器だけではなく、花瓶や人形、照明や飾りなど
自分の希望で色々と挑戦できます。
何かの記念・思い出づくりにする方も。
イメージを先生に伝えれば、一緒に考えて
アドバイスしてもらえるとのこと。
プロの仕事風景
平日の講座は午前中のみなので、
午後からはご自身の仕事タイム★
ギャラリーで販売しているマグカップの取っ手をこしらえているところ。
今ある在庫は予約が入っているそうですが、プレゼントにしたら素敵かも~。
量販品より「顔の見える作り手」のやきものは一層愛着が増すのではないでしょうか。
装飾技法「練り込み」
バラや葉っぱは絵付けした表面的な柄ではなく、カップの内部まで貫通しています。
色の異なる土を練り合わせたり、張り合わせることで模様を表現する高度な技。
素朴で温かみのある感じがしますね。
ギャラリースペース
一見入りづらいかもしれませんが、山口夫妻が快く迎えて下さるので、
器に興味がある方は一度、訪れてみては?
お話を聞いたり、工房を見てみるのも面白いですよ〜。
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お気に入りの器で、日々の食卓を彩ることができたら・・・
といってもアレコレ買いそろえるのは現実的にタイヘン。
たとえコップ一つでも自分の作品があったら・・・
なんとなーく豊かな気持ちになれそうです。
火留土工房 陶芸教室
ギャラリー やきもの やまぐち
http://tougei-karuto.jimdo.com/
横浜市戸塚区戸塚町6002-39
ツインズヤマキⅠ 1F
tel:045-864-9491