ーアジアの女性たちの自立を支援するリサイクルショップー
「WEショップ・とつか」
東戸塚から戸塚駅に電車で向かうとき、車中から進行方向右手に
このような看板が見えます。オレンジ色なので目立っているんですよね。
あそこは何だろう?とずっと気になっていて、やっとお邪魔する機会が
やってきました。
線路沿いに歩いていって戸塚駅から10分ほどでしょうか。
マンションの1階に看板を発見するも、あれれ?入口がない!
と思ったら、反対側でした。この看板は電車の乗客向けってこと?
こちらがSHOP入口です。
*WEとは?women’s empowerment(女性たちが力をつける)の略
特定非営利活動法人「WE21ジャパン」が運営しているリユース・リサイクル
のお店です。アジアの女性たちが自立して生活できるよう、そして
子どもたちが健やかに成長していけるよう、民際支援活動を行っています。
チャリティSHOPの多いイギリスより、その手法を学んで、最初の
店舗が厚木にでき、現在では神奈川県全域に55店舗もあるそう。
そういえば・・・どこかの駅前でもWEショップを見かけた覚えがあるような?
代表の吉野さんにお話を伺いました。(手前)
吉野さん:
「WEショップとつか」は2000年にこの地にOPEN、2001年3月に
NPO法人として認可されました。一般の中古品販売店とは違い、
寄付された品物を販売してその収益から経費を除いた分・会費・寄付金を
国内外の支援活動に充てています。
設立当初は、この在り方がなかなか世間に認知されなかったのですが、
もう15年目で、地域の方々に知っていただけるお店になりました。」
戸塚新聞:
「モノが過剰に溢れかえっている現代、‘断捨離’や様々な整理術が提唱されて
いますが、整理されたモノの行き場に困るんですよね・・・もう自分では使わない
けれど捨てるにはもったいないし、誰か使う人がいればもらってほしいと
思います。中古品販売業者に売りに行っても、さんざん待たされて数十円
でしか買い取ってもらえず・・・ということもありがちです。
有効に利用してもらえるなら、WEショップ等のような支援活動を行っている
団体に寄付する方がよほど納得がいきますね。欲しい人が安く買えて、
収益が活かされるのですから、間接的に社会貢献できるわけですね。」
吉野さん:
「以前みたいに、ご近所同士・親戚同士で不用品をあげたりもらったり
する付き合いが減っていますから、自宅で行き場に困っている不用品が
たくさんあると思うんです。かといってゴミが増えれば環境にも
負荷がかかるので、リユース・リサイクルのシステムは資源の地域循環
といえますし、今後も発展していくと考えます。」
店内を見回すと冬物衣料が大量に陳列されています。
戸塚新聞:
「どういったモノが売れ筋ですか?」
吉野さん:
「やはり衣類が多いです。あとは季節の行事で使うモノ。この時期であれば
クリスマス・お正月用品でしょうか。」
新品同様のモノたちが素敵にディスプレイされて・・・
吉野さん:
「探すと、掘り出し物が見つかるかも知れませんよ(^^)
結構、楽しみにしていらっしゃる方もいて、
利用者は40~80代くらいの年代の女性が多いです。
たまに男性もいらっしゃいます。」
寄付品のお願い
▼衣類・・・季節のもの・洗濯済みのもの
(シミ・ほつれ・ペットの毛・におい・汚れがひどいものは不可)
和服全般(ウール以外)
▼食器・・・未使用のもの(セットでなくても可)
▼日用雑貨・くつ・バッグ・アクセサリー・おもちゃなど
▼布地・毛糸など手芸用品
〈お受けできないもの〉
紳士スーツ・チャイルドシート・ベビーカー・歩行器・ぬいぐるみ・
ゴルフ用品・電化製品・スキー用品・健康器具・食品・本・薬・家具・
合成洗剤など
吉野さん:
「せっかく店舗まで持ってきていただいても、販売に適さない場合は
引き取れず、お気持ちが生かされないことになりますので、よく状態を
ご確認いただくようお願いします。」
吉野さん:
「綾瀬市に、WEショップ全体で共有している倉庫があり、
膨大な数のの商品が眠っています。季節ごとに展示品を入れ替えて
並べています。秋には毎年、きものフェアを開催し好評をえています。」
戸塚新聞:
「倉庫の写真を拝見して(+_+)ビックリ!段ボールの山・・・山・・・山!
一体これは全部、売れるのですか!?」
吉野さん:
「寄付される物品の約42%は購入されてリユースされます。
売れ残ってしまったもの約52%は海外へ輸出したり、
新たなモノに生まれ変わってリサイクルされます。」
(例えば、金属製品やガラス製品・石けん・塗料など)
あった!売れ残り衣類が手袋として再生!
2014年度の合計支援金額は「とつか」の店舗だけで534,794円なり。
寄付したり、買い物をした結果を知ることができるのも利用者には嬉しいところ。
下記のように明確に報告されるので、安心ですね。
支援先は6か所で、直接現地へ届けるのではなく、支援団体を通じて寄付を
しています。
- ブルキナファソ(アフリカ)・・・母子栄養改善事業
- イラク・シリア・・・チョコ募金による子どもたちの医療品購入
- ミャンマー・・・タイの難民キャンプ図書館事業
- カンボジア・・・ベトナムへの出稼ぎによる子どもの人身売買・児童労働防止プロジェクト
- フィリピン・・・山岳地帯の女性たちが作ったジンジャーティー販売
- 福島・・・子どもたちが放射能線量の低い土地で保養(リフレッシュ)するプログラム2箇所
タイの難民キャンプの子どもたちへ贈る絵本の出版費用に
協力したことで、現地からお礼の本が届いていました。
子どもたちはボロボロになるまで本を繰り返し読むそうです。
裏表紙には「WE21ジャパンとつか」の文字が・・・
☆インフォメーション☆
1/29(金)13:30~16:00
男女共同参画センター フォーラム横浜会議室3にて
絵本はりワークショップを予定しています。
(翻訳文のシール張り)
ご興味ある方は、主催者WEショップとつかへお問い合わせください。
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12月に入ってスタートしたばかりの募金。
NPO法人の日本イラク医療支援ネットワークが行うチョコ募金に賛同し、
WEショップ全体で活動に協力しています。
イラクの小児がん医療支援・シリア難民・福島の子どもたちの支援活動に
募金が活用されます。
400個限定だそうなので、お心のある方はぜひご協力ください!
イラクのガンを患っている子どもたちが、本物の花を手に取り、
描いた缶のイラスト。一生懸命にその時を生きる、子どもたちの
息遣いが感じられるよう。ちょっと切なくなってしまいました。
もう亡くなってしまった子もいるとか、いないとか・・・。
ライターも募金してきました!
可愛らしい缶をパカッと開けると、♡型のチョコが10粒。
アラブ人のドゥアちゃんという14歳の女の子が描いたイラスト。
中身は北海道の菓子メーカー・六花亭のチョコだそうですが、
大事にいただきたいと思います。
寄付をし、代わりにちょっとしたものを受け取る。
これは参加しやすい募金のスタイルだと感じました。
年がら年中コンビニやスーパーなどの店舗で募金箱が置いてあったり
様々なグループが街頭募金をやっていたり・・・施したい気持ちはあるのだけど
果たして本当に募金が有効利用されているのか!?いまひとつ実感が伴わない。
中には詐欺まがいの募金活動も存在するらしいと聞きます。
やたらに募金をすればよいというものでもなく、せっかくだから信頼できる
団体かどうかをシッカリ見極めてから募金をしたいですね。
毎日2~3名のボランティアスタッフがお店に立っています。
ここ、とつか店では26名のボランティアが登録されており
活動は1か月間で平均2~3回ほど。1日2交代で行っています。
接客・仕分け・値付け・アイロンかけ・ディスプレー、パソコン事務
など、各自が得意な分野で活躍中!
吉野さん:
「ボランティアは50~80代の女性がほとんどです。
最近は子育て中のお母さんもいらっしゃるかな。
都合に合わせて無理のない範囲でどなたでも社会貢献ができます!
ここへ来ればボランティア同士、また常連さんとワイワイお話が
できるので、楽しいですよ♪
ボランティアを募集中ですので、詳細はお問い合わせ下さい。」
★クリスマスセールのご案内★
全品半額!!
期間:12/14(月)~12/19(土)
毎年恒例、いつもこの時期を狙う利用者もいるんだとか。
早めに見に行って、お買い得品を探してみましょう♪
そして、暮れの大掃除で不用品が出たら、寄付品を選別して
お持ちいただけたら、スタッフ一同歓迎します!
WEショップとつか
http://www.we21japan.org/npolist/totsuka.html
住所:横浜市戸塚区矢部町291
TEL:045-866-0088
月~金 10:30~17:30
(11月~2月は17:00まで)
土 13:00~17:00
定休日:日祝
NPO法人:日本イラク医療支援ネットワーク
http://jim-net.org チョコ募金