~残暑お見舞い申し上げます~
今年の猛暑にはウンザリ!でしたが、夏の暑さもようやく和らいで、
朝晩は過ごしやすくなってきましたね。皆さん、夏バテなど大丈夫でしたか。
さて、これから秋に向けてのお楽しみと言えば???
そう!大地の恵み、自然な甘みたっぷりのフルーツです。
男性には微妙?かもしれませんが、女性&キッズは大好きな果物狩り
について取材してきました♪♪
ー名瀬町にある観光農園ー
「Yours Garden」
東戸塚と緑園都市の中間くらい、バスか車でのアクセスになります。
「ナセグリーンゴルフ」と同じ経営だそうで、農園は隣接しています。
収穫した野菜や果実は「ナセグリーンゴルフ」のフロントで直売しており、
どなたでも入って購入可能です。
広い駐車場から農園へ登っていくと、受付があります。
ブルーベリー狩りは8月末まで。イチジク狩りは9月末までOPEN。
※水・土・日の午前中のみの予約制、10名以上~は応相談
代表として農園を切り盛りしている門倉麻紀子さんのお話を伺いました。
国際線客室乗務員という華やかな職業から転身、結婚後に子育てをしながら
少しずつ勉強して農業に本腰を入れてきたという努力家です。
門倉さん「幼少時に旭川に住んでいて、母親の影響で土いじりが好きだった
こともあって。女性ならではの視点で農業をとらえ、自分の得意な接客という
分野に重点を置いて農園を運営したいと考えました。それが観光農園
というカタチになりました。」
もとは義理のご両親が運営していた柿&梅の果樹園だったのですが、
だんだんと手を広げながら、現在では約2万平米の農地に30種類以上の
野菜や果物を育てています。
横浜市で農業に携わる女性「よこはま・ゆめファーマー」
地産地消に貢献する農家「はまふうどコンシェルジュ」
としても認定され、活動の場を広げています。
バックに見えるのは東戸塚の町。
今となってはすっかり住宅街の東戸塚から車でスグの所に、
このような広大な農園があるなんて驚きです。
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まだ暑さが残る中、農園を案内していただきました。
ときおり吹いてくる風が心地よく頬を撫で、都会の喧騒とは無縁の世界。
イチジクはバナーネという品種を育てています。
門倉さん「イチジクは一般的なドーフィンという品種よりも
バナーネの方が糖度が高くて柔らかいので皮ごと食べられます。
自分が好きだから数年前から栽培をはじめました。無農薬です。」
イチジクって正直あんまり食べたことないかも!?
というのも、イチジクは痛みやすくてスーパーなどで取り扱いしづらく
流通が少ないそうです。
門倉さん「特にバナーネは糖度が高いぶん足が早いので、入手しやすいのは
ドーフィンの方だと思います。ここから近くの直売所に卸しますが、
常温に置くとダメなので、お客様が購入して召し上がるまでに、
痛まないよう気を配っています。」
(※完熟の色合いは、バナーネ=白っぽい、ドーフィン=赤茶色。)
試食させていただいたバナーネは、超完熟120%★★★
想像以上に甘~い!!!
わあ~これはオイシイです❤初めてナマのイチジクを食べました。
濃厚でねっとりした口当たり、独特の甘み。
例えばモモが若い娘だとしたら、イチジクは熟女のような・・・
こんな表現で伝わるでしょうか? (*^^) 好みが分かれるかな?
門倉さん「ここまで完熟しているのは、もう販売に出せませんので、
イチジク狩りにいらしたお客様だけが召し上がっていただけます♪
そのままでも美味しいのですが、赤ワインで煮てコンポートにし、
アイスに添えて食べるのが個人的にBESTです。生ハムで巻いたり、
色々とアレンジできるのですが、こういった生産者の食べ方の知恵を
お客さんに伝えられたらなあと。」
すくすく。イチジクは順調に育っていますー。
イチジク狩りはブルーベリーと違って、一度にたくさんのお客様を
ご案内できないため、人数には限りがあります。狩りもので接客があると、
普段の農作業ができなくなってしまうので曜日を限定していますが、
10名以上のグループであれば、別途ご相談下さいとのこと。
横浜市内でイチジク狩りって大変珍しいのではないでしょうか。
興味がある方は速攻で問い合わせてみてくださいね。
・・・利用料金・・・
30分:大人1000円(お土産4個つき)小人500円(お土産ナシ)
関係ないけど・・・イチジクの葉っぱって、こんなふう。
べローンとしたデッカイ手みたい(笑)フフッ。
8月末までとなりますが、ブルーベリー狩りも好評!
観光農園をはじめたキッカケはブルーベリー栽培だそうです。
ブルーベリーは日本各地で気候風土に合った種類と栽培方法が確立しており、
比較的育てやすいのだとか。
実が鈴なりで、たっぷり収穫できます。そのまま食べても安心な無農薬。
手をかけて大事に栽培しているおかげで、大粒&甘い実が生るのです。
門倉農園では20種類もあり、色んな品種を食べ比べてみるのも楽しい。
門倉さん:「可愛がっている自分の子供のような存在なので、熟れ過ぎで
実が落ちてしまうと悲しいです・・・ブルーベリー狩りは一度にたくさんの
お客さんに入っていただけますので、ぜひお越しください❤」
市販のブルーベリーって割と酸っぱい印象だったけれど、
こちらのものは確かに甘いです!!!
ナマ食用とジャム用も販売していましたよ。
休憩スペースで、たまたま居合わせた子どもたち。
戸塚新聞:「ブルーベリー狩りはどうだった?」
子どもたち:「甘くておいしかった!いっぱい食べたよ~。」
子どもって正直ですよね!
門倉さん:「暑い中での作業はハードですが、お客さんから美味しかった
と声を聞くのが、一番嬉しいです。」
門倉さんは一人の母親として食育の重要性を訴え、活動に時間を割いています。
保育園や放課後キッズクラブ、育児サークルなどを受け入れ、
子どもたちに自然と触れ合い、食べること・食物の大切さを伝えています。
この芝生広場は、そんなグループがピクニックする時に★
戸塚新聞:「最近では就農する女性も増えていますが、男性と比べて
大変な面はどのようなことですか?」
門倉さん:「体力の差です。力仕事は到底かないません。
キャベツ・大根・白菜などは男性が得意です。加えて女性は子育てや家事に
時間が取られるため、仕事に充てられる時間が限られること。涼しい朝夕に
作業したいのですが、主婦業の時間帯だからムリなんですよね・・・。」
戸塚新聞:「それで、なるべく軽作業で済む作物を選んでいるのですね。」
門倉さん:「ええ、勝てない土俵には上がらない!
男性に対抗せず、女性なりに得意な分野で頑張ろうと考えています。」
戸塚新聞:「これからの展望など教えていただけますか?」
門倉さん:「旬のものを美味しく食べる方法を料理教室などで提案していきたい。
あとは外国の方々にもフルーツ狩りを楽しんでいただけるよう態勢を整えること。
実は今週末にいらっしゃる予定なんですけど・・・。
イベントは特に定番化せず、その年々でやりたい事をアレコレ考えます。
お客さんとダイレクトに交わえる仕事が楽しくて、自分に合っています。」
苦手なのは黙々とやる単純作業だといいます。
フツーの農家ではなく、ご自身の性格や女性ならではの利点などを
全面に押し出して、クリエイティブな仕事をされているな~と感じました。
先輩の女性として輝いて見えた門倉さん、素敵な方でした。
明るくにこやかにお客さんと談笑しておられましたが、きっと一日が
目の回るような忙しさなのでしょうね。
これからは、キウイ・栗・落花生・サツマイモ・柿etc・・・
収穫が目白押しで、農園は作物で賑わうシーズンです。
門倉さんの「Yours Garden」イベントの一般広報はしていません。
利用されたお客さんにのみダイレクトメールで案内しているそうです。
都会暮らしではなかなかできない収穫体験、子連れの方もそうでない方も
癒しの緑の中でゆったり過ごせる場所です。
Yours Garden(門倉農園)
http://yoursgarden.net/