なんでも、横浜市営地下鉄・踊場駅には昔からの都市伝説が残っている!
という噂を聞きつけて戸塚新聞担当の主婦ライター、今日は踊場駅に初めて
降り立った。
踊場駅は横浜市泉区に所在しているのですが、1番出入口は戸塚区汲沢に位置し、
駅構内に戸塚区と泉区の区境があるとのこと。
ギョロッ!
ギクッとして思わず立ち止まる。
化け猫に睨まれているような錯覚に陥った。
改札を出ると左右に通路が分れますが、その両方の端っこに猫の目模様が描かれてる。
夜、一人だったら結構コワいかも!?想像力豊かな小さい子どもだったら泣いちゃうかも!
何故にこんなとこに猫が??
3番出口への階段の下の方にも、猫のモチーフ。
体操しているようにも見えるし、登っているようにも見える。
いや、ここは踊場だから、やっぱ踊っているのかな?
4番出口付近が最も愛らしい仕掛けがあるそうな。どんなかな?
さあ、リサーチだ♪
表示に誘われるままに、ワクワクしつつ進んでいくと →
階段を登りきったところに何か丸いものを発見!!
わっ!!キレイなライトです。
キラキラ。ピカピカ。
天井の明りには3匹の踊る猫たち。
丸いレトロなデザインは、まるでランプのよう。
猫が踊っていたのは夜のはずだけど、お日様の元で踊っているみたい。
アップで。
何やら楽しそうなムードです♪ メルヘンの世界だ~。
この下を毎日通って生活している人は、非日常な空間にちょっと得した気分に!
ならないか・・・
外へ出てみると →
軒下ならぬ軒上に、またもや踊る猫たちが出現。
地下鉄の出入り口とは思えないデコラティブな装飾がステキ。
猫に迎えられている・・・気がしませんか?
猫マニアなら、いつも利用したくなっちゃう駅ですよね。
1番出口と3番出口は、外側から見ると屋根が猫の耳型をしています。
芸が細かい!!
っていうか、フツーあんまり気づかないよなあ。
さりげない遊び心を取り入れた建築だけど、横浜市交通局の駅でありながら
ユーモアが感じられて、面白い★
猫耳の内部はこうなっているんですね。
明り取りの窓が高くにあって、地下鉄の出入り口としては個性的なデザインです。
鳥のフンがついて汚れそう!なんて思うのは私だけ!?
3番出口のすぐ横に、南無阿弥陀仏と彫られた「念仏供養塔」を見つけました。
「水本屋のトラ」という伝説が残っているそうな。
むかし、戸塚に水本屋という醤油屋があった。商売柄たくさんの手ぬぐいを
使用するのだが、あるとき主人は手ぬぐいの本数が減っていることに気がつく。
使用人に聞いても誰も知らず、おかしいと思って毎晩、手ぬぐいを干してある場所を
見張ることに。すると自分の飼い猫が手ぬぐいを口にくわえて出てゆくではないか!
主人はこっそり猫の後をつけていった。猫が長後街道の坂道を上って峠の頂に向かうと
そこにはたくさんの猫が集まっていた。飼い猫は集団の前で手ぬぐいをかぶり、
拍子をとって踊りだした。他の猫たちも見よう見まねで踊りだした。
そんな猫たちの踊りがいつしか知れ渡ると、人々はその場所を愛着を込めて
「猫の踊り場」と呼ぶようになったそうだ。
長後街道ができるまで、踊場はくねくねとした山間の道端にある広場
だったそうで、猫が集まって踊っていた広場だとの言い伝えがあります。
かつては、長後街道と鎌倉道が交差し、踊場十字路と呼ばれていた場所。
昔は人気のない物騒な場所で、よく追いはぎが出没するところだったようです。
「踊場の地名は伝説として古猫が集まり、毎夜踊ったので生じたと言はる」
この碑は猫の霊をなぐさめ住民の安泰を祈念して近隣住民によって
1737年に建てられたものらしい。
・・・・・最後に豆知識として・・・・・
踊り場駅は「関東の駅100選」に選ばれています。
「関東の駅100選」って?
明治5年10月14日、日本で初めて新橋ー横浜駅(現在の桜木町駅)間に
鉄道が開通した日を記念して、平成6年にこの日が「鉄道の日」と定められました。
その際の記念事業として関東運輸局が「駅100選」選定しました。
・駅舎の保存価値が高く、記念碑や名所旧跡などがあり歴史を物語る駅
・代的な施設で、便利で人に優しい 駅
・図書館、ホール、温泉等公共的施設を備えた多目的な駅
・ユニークなデザインの駅
など特色のある駅が選定されています。 (関東運輸局HP参照)
というわけで、踊場駅を利用する機会があったら、猫ちゃんたちの踊る様子を
探してみてくださいね♪♫♬