どうも。果物が欠かせない主婦ライターです。
桃・葡萄・梨などが並んでいると目移りしていまいます!
さて、以前から気になっていた
横浜市が誇るブランド「浜なし」
いつもうっかり取材時期を逃していたのですが、
今回はやっと取り上げることができました。
ジャジャ~ン!!!
間違えた・・・コレはたまたま買ったニンジン。
可愛らしいモノがついていたのでご紹介しました(笑)
下半身を切り刻むのは気の毒な気がしたけれど、
「ごめんね~」と謝りながら包丁をいれて
炒め物にして食べちゃいました。ぺろり。
浜なしはこっち↓
「浜なし」とは?
梨の品種名ではなく、横浜市で認定された
果樹生産団体の統一ブランド名で、
主な品種はいわゆる【三水】と呼ばれる
「豊水」「幸水」「新水」
入手しづらいワケ
浜なしは市場へ出荷されないため、スーパーでは手に入りません。
ほぼ生産農家の庭先や近くの直売所で販売しきってしまうからです。
生産者が食べ頃を見極めて収穫し、朝どり完熟の状態で販売。
新鮮で最も美味しい時を逃がさず、旬の味を堪能することができます。
一般的に流通しているものは、早もぎのため長持ちですが、
最高の状態で味わうことができません。
食べ頃
購入して3日くらいで食べてしまうのが良いんだそう。
それ以上置くと、冷蔵していても劣化が進み、
瑞々しさや甘味が落ちていくとのこと。
主婦ライターも果物の「おつとめ品」をよく買いますが
やはりイマイチなんですよね~。 食べ頃って大事。
浜なしの歴史
横浜市環境創造局のHPによると・・・
- 市内でのナシ栽培は昭和20年代にさかのぼる。
- 昭和41~43年:観光果樹園造成事業の実施で、生産者と行政が協力してナシ栽培スタート。
- 昭和46~55年:フルーツパーク設定事業(都市農園の育成・市民のリクリエーション緑地確保)で、ナシ園の造成が本格化。
- 昭和56年~横浜市観光農業振興事業により、市内全体にナシ園拡大。
- 昭和60年には【かながわの名産100選】に選ばれ、
- 平成9年度には「横浜ブランド農産物」に認定。(シンボルマーク:はま菜ちゃん)
当初は知名度がほとんどなく農家さんは苦労した
そうで、必死のPR活動を展開したのだとか。
浜なし人気の3つの理由
- 樹上で十分に完熟させる
- 朝どりの新鮮さ
- 大玉で糖度も高い品質のよさ
高まる需要に生産量が追い付かないほどの人気。
手土産や贈答品としても使われ、品薄状態に。
〈左奥が幸水・右手前が豊水〉
【幸水】
- 8月下旬。緑っぽい黄褐色。糖度は13%前後。
- 強い甘味、酸味が少なく万人受け。
- 水分が多くキメ細かで柔らかい肉質。
- 市内では豊水につぐ主力品種。
【豊水】
- 9月上中旬。赤褐色。糖度は13&前後。
- 甘味と酸味をあわせ持ち、優れた美味しさ。
- 果肉は柔らかく、水分が多い。
- 実が大きく、収穫量は一番。
~生産者さんのお話~
「今年の幸水は小ぶりですね。本来は7月頃に水分が必要なのに、梅雨時期に雨が少なかったから大きくなれなかったんですよ。例年だと1袋に4玉入りなんですが、今年は5~6玉入り。でも今年は夏に雨の日が多かったので、この次にくる豊水は順調に育っており、9月20日頃までは販売する予定です。」
〈中央に黒い切断面〉
「うちの農園はそろそろ35年、梨の木の寿命も30年くらいですから、すっかり古木になってしまいました。ダメな枝をカットしたり、支えたりと対処はしていますが、収穫量はだんだん減っています。苗木もしていますが、実がなるまでは5~6年かかるのでね。もっと手広くやりたいけれど、なかなか近辺に農地がなくて・・・だから現在は、古くからのお客さんをメインに販売してますね。」
「以前は梨があまるくらいだったのに、何年か前にTVで“なかなか手に入らない幻の浜なし”と紹介されてから、急に需要がふえましてねえ。」
というわけで残念ながら、注文の量によっては既存のお客さんでもお断りししたり、新規のお客さん大募集!という感じではなさそうです。それでも庭先でなんとか直売をしているので、どうしても欲しい!食べたい!ならば探してみてください。ただし午前中に行かないと売り切れることも。
梨の木の老木化
戸塚区では平戸町や汲沢町に農園・果樹園がかたまっていますが、
同様に梨の木が寿命を迎えて生産量が落ちているため、
新規のお客さんにPRできないという理由から、
なかなか取材に応じてもらえませんでした。
お話を伺った生産者さんのように、徐々に植えた苗木が
いつか実をつける立派な木に成長してほしいでものです。
甘くてみずみずしくて、ほっぺが落ちるほど美味しい浜なし
をたくさん食べたいですもの~!!!