坐禅を組んで自分と向き合ってみる!

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晴れてもねぇ、予定もねぇ、金も車もテレビもねぇ、吉幾三がリズミカルに指摘してくれそうな悪条件の揃った日曜日を皆様におかれましては、どの様に過ごされましたでしょうか?

どうも、こんにちは!戸塚新聞ライター(社会派)のイメンです。

僕はやり残した仕事を片付けるために事務所にこもり作業をしていました。お昼になり昼食を摂ろうとパスタを茹でようとした、まさにその時に事件がおきたのでした。

 

なんと、

 

 

誤って、

 

 

煮えたぎるお鍋の中にお金を落としてしまったのです!

 

 

でぇぇぇーーー!!

 

 

パスタの具の買い出しを近くのコンビニに頼もうと後輩にお願いした矢先のことでした。

 

すぐに拾おうとこころみるも、、、

 

 

すでに熱つ過ぎて手も入れられません。恐らく500℃くらいあるのではないでしょうか?

 

このままではパスタを茹でることもできません!

 

 

 

困った僕はビジネスパートナーのGoogle先生に「熱湯 500円 拾い方」を聞いてみると

 

 

…え?

栗ひろいバーベキューや、温泉に合う季節などと、どそっぽの答えが返ってくる始末。

 

僕はGoogle先生の気でも狂ったのかと心配しましたが、世界の人口や

 

 

うんこの仕方

 

(※検索でいちばん上にヒットしたものを覗きたい衝動にかられますが、きっと悲しい話に間違いないため触れずにいこうと思います。)

 

などには的確な答えを出してくれたので、たんに分からなくて誤摩化していただけなのだろうと安心しました。(Google先生も人間です!

 

 

しかし僕はいぜん困ったままです。先生にも分からないことを僕一人で解決しないといけないとは。ぐつぐつと煮える鍋を前に頭を抱えることしかできません。

 

 

しかし

 

 

 

神は僕を見捨てなかった。

 

 

 

我にヒラメキを与えてくださった!

 

 

 

 

ガタンッ!

僕は勢いよく立ち上がり雨の降りしきり中、事務所を飛び出したのである。

 

 

 

 

 

 

 

…と言う訳で今回訪れたのは「臨済宗円覚寺派 正福寺

 

 

こちらの正福寺さんでは毎月第一日曜日午後1時30分〜午後3時ごろまで坐禅会を開催しています。(詳細は下記参照)

 

(後輩(カメラマン)が車で送ってくれたのですが、車内では『最近は座禅をする人が多いらしんですが、今日も女子大生とかいっぱいいるんですかね?』などと煩悩丸出しの質問をしてきました。これが鼻の下が伸びた状態なんだなとはっきりわかる、とてもいやらしい顔に変化していたことは僕の心の中だけ伏せておきましょう。)

 

 

 

さて、「坐禅を組む」とひと言で言っても修行です。そこには作法があります。

 

①坐禅の姿勢(足の組み方)

両足を組む結跏趺坐(けっかふざ)と片足だけ組む半跏趺坐(はんかふざ)があります。

そうです!「あぐら」とは違うのです。大半の人は結跏趺坐を長時間することは困難だと思います。僕は半跏趺坐でしたが膝のあまりの痛さに、サイボーグ004の様に膝からミサイルが発射されあたり一面を焼き払ってしまおうとSFの世界に逃げ込む事しか出来ませんでした。

 

 

②手の組み方

左手が上になる様に手を重ねます。また両手の親指を軽く合わせます。組んだ手は下腹部(丹田)のところにつけます。親指が離れたり、力を入れて押し付けたりしない様に!(←これが難しい!膝が痛いから気付くとすんごい力が入っています)

 

 

③目線

目は半眼です。見開かず細めず自然に開きます。視線は1メートル先でやや下をみます。説明では目をつむると眠気を誘うと言われたのですが、とにかく膝が痛すぎて眠気も1週間分の荷物をキャリーバックにまとめてハワイに逃げる程でした。

 

 

この姿勢のまま動かず25分を2回行ないます。

 

 

 

個人的な感想ですが、25分は「あっ」と言うまです。

「心を無にしよう」っと考えれば考える程「無」から遠ざかってしまう。難しい…

 

ですが、しとしとと降る雨の音に耳を傾け、何も考えずに心を穏やかにすることは、日々忙しく動いている僕たち現代人の心の“休憩”にはとても健康的だと思いましたし、なにより心地が良かったです。

 

 

 

で、皆さんが興味のあるコレ。

正式名は「警策(きょうさく)」

 

 

 

これは2パターンあります。

ひとつは皆さんご存知の住職さんが姿勢の悪い人や集中していない人(煩悩)に対して行なうもの。

 

もうひとつは申告制です。住職さんから励ましとしていただきます。

今回は後者の申告制でした。

取材だし受けずには帰れないとは思っていましたが、僕より先に打たれている方がいらっしゃいまして、バチン・バチンと凄い音!

 

すごい音させてますけど。大丈夫なの?大丈夫じゃないやつ?と無とは真逆の脳みそフル回転で考えましたが、ビビリとは思われたくない年頃の男子たる僕は潔く受けてきたことは言うまでもありません。

 

 

 

 

 

バチンバチン!!

 

 

バチンバチンッッッ!!

 

 

 

 

痛てぇーーー!(本気)

 

日常でやられたら不機嫌になるレベルの衝撃です。大女優なら撮影を中止して帰ってしまう事でしょう。

 

 

坐禅に興味がある、やってみたいと思っている人は多いと思います。

「やってみたら大違い!」と言われる経験のひとつです。是非体験してほしいですね。

 

 

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さてさて、

坐禅を通して「無」を学んだ僕ですが、言わずと知れた“人間”です。

残念ながら現代の僕たち人間はランチのパスタを食べなければ生きていけません。

 

僕には急いで事務所に戻り、熱湯からお金を救い、パスタを茹でるという大切な仕事が残っています。

 

 

 

さぁ再度この熱湯と対峙です。

 

 

「午前中の僕だと思うなよ。僕は修行して強くなったんだ!」っとジャンプの主人公のようなことを熱湯に言ってみたんですが、後輩が苦笑いするだけでした。

 

 

 

それでは、

 

 

心を

 

 

 

無にして。。。

 

 

 

コスモよ…

 

 

ガイアよ…

 

 

共にあれ!!

 

 

スッ。。。

 

 

 

 

 

あれれ!大丈…

 

 

 

…夫ない!!

 

熱っーーーー!熱い!!熱い!!熱い!!熱い!!

あつい!!熱い!!あつい!!熱い!!

あつい!!熱い!!あつい!!熱い!!

しばいたろかー!

 

 

 

 

 

熱いものは熱い!!

 

 

 

 

最後に正福寺の住職である松原行樹さんとのお話をご紹介させて頂きます。

 

 

戸塚新聞

今日は貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。

 

松原住職

いえいえ、こちらこそ参加して頂きありがとうございました。

 

戸塚新聞

今回のこの体験を記事にさせて頂くにあたって何点か質問させて下さい。根本の質問で恐縮なんですが、「坐禅」とは何なんでしょうか?

 

松原住職

「心を綺麗にする」ことだと思います。

 

戸塚新聞

心を綺麗にするですか?

 

松原住職

そうです。人間は体や髪など見えるところは綺麗にしますよね。同じ様に心を綺麗にしていく修行が坐禅ですね。

 

戸塚新聞

坐禅を組む時に「無」を意識したんですが、心を綺麗にするとは、「心を無」にすることなんでしょうか?

 

松原住職

心を無くすというと意味が少し違ってきます。例えば勉強やスポーツなどは知識や能力を身につけていきますよね。仏教は逆で全てを捨てて自分を見つめることなんです。価値観や概念など全て取り外して自分と向き合うことが「無我の境地」です。

 

戸塚新聞

「無我の境地」がみえると何があるのですか?

 

松原住職

無我の境地とはひとつの事に集中していることです。この経験が出来る様になると仕事などにも集中して取り組む事が出来ます。すごく楽しそうに遊んでいる人も無我の境地だと思います。遊ぶ事に集中しているという。仕事をしている時に違う事を考えてしまったり、楽しい時間に心配事をしてしまう方は坐禅を経験してみてもいいかもしれませんね。

 

戸塚新聞

なるほど!集中力のない人にこそ坐禅をしにきてほしいですね。笑

 

松原住職

いえいえ、どなたでも参加してくれたら嬉しいですよ。笑

老若男女関わらず坐禅に興味がある方なら是非。私も励みになりますしね!

 

戸塚新聞

最後に世の中に伝えたい事などがあれば教えていただけますか?

 

松原住職

「誰にでも綺麗な心はある」っということですかね。

何か悪い事をしてしまった人も、もともとそれをするために生まれてきたわけではありません。何かのきっかけで流されてしまっているだけです。誰にでも綺麗な心はあるのです。それをどの様に活かしていくかは自分次第です。環境に左右されない強い心を意識したいですね。

 

戸塚新聞

ありがとうございました!坐禅の経験だけでなく、面白いお話が聞けて本当に良かったです!今日は取材として参加させて頂きましたが個人的にまた坐禅の会に参加したいと思います。

 

 

 

 

 

【総括】

今回は本当に良い経験が出来ました。優しく穏やかな住職との会話もとても楽しく勉強になりました。興味がある方は是非参加される事をお勧めします。

記事の内容としては若者にも読んでもらいたいと多少“おふざけ”がありますが坐禅の経験は誰しもが一度は経験してほしいものです。政府はいち早くこれを重要無形文化財にすべきですね!笑

 

あっそう言えば、心頭滅却は難しかったですが偶然の産物でヨガテレポートが出来る様になりました!ラッキー!!

それでは次も戸塚の素敵な場所でお会いしましょう!

 

戸塚度   ★★☆☆☆

心頭滅却度 ★☆☆☆☆

オススメ度 ★★★★★★★★★★★★★★★

 

 

 

 

※今回は正福寺に取材の旨を伝えた上で行なっております。正福寺にご迷惑のかかる事は絶対にしないで下さい。

※当方アホゆえに特別な訓練を受けております。アホでない方は大変危険ですので熱湯に手を入れるなどしないで下さい。

 

 

 

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臨済宗円覚寺派 正福寺

住所:横浜市戸塚区上矢部町340
電話:045-811-3800

座禅会

日程:毎月第1日曜日 午後1時半~午後3時ごろ
(但し1月と8月は休会)
都合により時間を変更することがあります。

内  容: 坐禅と法話

会  費: 200円

備  考: 予約は不要です。足を組みやすい服装でお越しください。

 

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