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日本のラーメン界の重鎮「ラーメンの鬼・佐野実」が創業した「支那そばや」本店を初訪問!

今年の夏は不安定な天候ですね。

このまま涼しくなってほしいところです。

 

さて、暑い時期は大好きな冷やし中華ばっかり

食べていた主婦ライターですが、もうそろそろ

ラーメンにいけるでしょ!というワケで、ず~っと

気になっていた人気店の暖簾をくぐりました!

 

 ~支那そばや~

本店はサクラスの近く、新横浜ラーメン博物館店もあります。

読者の方には常連さんも多いかも?

主婦ライターは初訪問、なので今回は「支那そばや」初心者向けの紹介をしようと思います!

 

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いわずと知れた故・佐野実氏が創業したラーメン店です。「ラーメンの鬼」と呼ばれた日本のラーメン界のパイオニア的存在。TV等メディアにも多く登場したので有名かと思いますが、やたら怖そうなイメージ・・・

こちらの店舗は戸塚区出身の佐野氏が、駅前再開発にともなって2008年11月にOPENさせ、もうすぐ9年になります。しかし、2014年4月に病で亡くなられた後は、後継者問題で紆余曲折ありましたが、現在は奥様のしおりさんが代表となり、この日はいろいろなお話をして下さいました。実質的に現場を任されているのはお弟子さんだそうで、季節限定の商品を出すこともありますが、ほとんどは佐野氏から受け継いだレシピを守っています。

 

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麺・スープ・具材・器が一体となったとき、1杯のラーメンは宇宙になる!

この看板のインパクトに目が留まってしまいました。凡人には分かりませんが、きっと奥深い意味が・・・あなたならどう解釈しますか?

 

〈人物紹介〉

佐野氏はもともと飲食業が好きで様々なアルバイトを経験し、区内の洋食店で店長を務めるほどになりましたが、その頃から腕前と人柄では突出した才能をもち、早くから独立を志していました。大好きなラーメンの世界でやっていくことを決意し、鵠沼に出店するも2年ほどは経営に苦労したといいます。しかし、持ち前の職人気質から独自にラーメンを研究し、当時ありえなかった高級食材を投入して洗練されたラーメンを生み出し、外食産業で低ランクにあったラーメンの地位を向上させました。現在では当たり前となったWスープやトリプルスープ、国産小麦を使った麺などもすべて佐野氏が開発し、後世に道を切り開いたんだそうです。

 

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究極のラーメンづくり!

おいしさと安全に徹底したこだわりを持ち、日本中から自分が納得できる逸品食材を探し出し、生産者と顔の見える関係を築いてきました。例えばWスープ(鶏・豚)に使用する山水地鶏は、優れた地鶏をかけあわせ5年かけて開発したオリジナルの地鶏。岡山県の佐野実ファームで育てている。ラーメンの種類によって使うスープや自家製麺にも数種類の塩を使い分け。麺づくりにおいては小麦の風味や栄養価をアップさせるため、製粉会社や専門研究員の協力をえて粉の選定~製粉(石臼びき等)~ブレンドまで極め尽くした自家製麺に仕上げています。

 

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日本のラーメン界を牽引してきた男

洋食出身のためコックコート(白い厨房服)に身を包み、写真では腕組みという独自のポーズを編み出したのは佐野氏だそう。いつのまにかそれが広まり、食の分野での「職人・巨匠」というイメージとして、そのポーズは定着したようです。

人材育成にも積極的で、全国にたくさんのお弟子さんがいるといいます。いかにも頑固そうな人物ですが、実は人情深く情熱的な指導で、たくさんのエピソードがありますが厳しさは愛情の裏返しだったのかもしれませんね。

 

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器も食材の一部

有田焼の窯元とコラボして4種類の器を開発し、味によって使い分けるほどの徹底ぶり!「醤油ラーメン」用はスープが冷めにくいよう深めの形状にし、醤油の旨味を感じられるようフチを反らしてあるそうです。そして「塩ラーメン」用はピュアな旨みと甘み・コクをより深く味わえるよう、喉ごしよく流れるラインに仕上げているとのこと。その他、味噌用と豚骨用があるようです。

 

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店内はモダンで黒の効いたシックな雰囲気です。カウンター席やテーブル席など清潔感があって、おひとりでもファミリーでも利用しやすいですね。お子さん用の取り分け皿もありました。

代表の佐野しおりさんによれば、

「ラーメンは千差万別、好みも人それぞれ。横浜では家系がメジャーですが、がつんとインパクトのある味ではないので、物足りなく感じる方もいらっしゃるかもしれません。素材や作り方など専門的なうんちくはぬきにして、後でまた食べたくなるような、ふと思い出すような印象を残せる1杯になればいいかなと考えています。」

 

戸塚新聞:「メニューはいろいろありますが、何がおススメですか?」

 

佐野さん: 「醤油味は看板、塩味は得意分野、味噌は11~3月くらい、夏の限定メニューもります。」

 

戸塚新聞:「なるほど。そのベースの味に加えてチャーシューとかワンタン入などもあるんですね。」

 

初めての場合には・・・やっぱり醤油で☆

同店では『らぁ麺』と表記するようです。

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麺はしなやかな細めのストレートで、つるりと喉を通ると小麦の素直なおいしさが感じられます。スープはダシの旨みや醤油の香りがまろやかに迫ってきて、スッキリとした中にも深みがあります。有明産の海苔に九条ねぎ、メンマは貴重な穂先メンマを塩蔵の状態で仕入れて同店で調理したもの、そしてチャーシューには平田牧場の三元豚を。すべてが混然一体となって、調和的な1杯になっているのですね!シンプルながらも素材の上質さが伝わってきました。

素材から調理に至るまでじっくり吟味され手間隙かけて作られたラーメン、佐野氏の熱い、熱すぎる想いが詰まっています。ラーメンがここまで国民的に愛され、B級グルメといえどもミシュランガイドに掲載されるほどの地位にまで高めた佐野氏の功績に思いを馳せつつ、完食した主婦ライターでありました。

佐野さん:「ラーメン店は競争が激しくて、10年間営業を続けられるお店は2割という厳しい世界なんです。佐野が独立してから31年、佐野亡き後も、お客さんは減らず逆に増えています。怖い人がいなくなって、来店しやすいのかしらね・・・(笑)」

いつまでも佐野氏の生み出した味を引き継いで、名店として君臨しつづけてほしい・・・きっと多くのお客さんがそう望んでいることでしょう。

 

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支那そばや

本店:横浜市戸塚区戸塚町6002-2

TEL:045-827-3739

営業時間:11~20時半

無休

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