おふくろの味、ならぬ“ベテラン主婦の味” ~ふらっとステーションとつか~

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はじまりは一通の
お手紙(プレスリリース)から・・・

今年の3月にわれわれのもとに届いた1通の手紙。

 

「コミュニティスペースをオープンしたので取材に来て下さい。」

と・・・

その手紙をパソコンの脇に置き、いつかコンタクトを取らないとな、と思いながらも早3ヶ月。
今回、戸塚新聞開局にあたり地域密着系のお店ということで、満を持して、取材に伺うことにしました。

 

前日アポを取ろうと連絡すると
「お昼を食べるなら、売り切れちゃうこともあるので、早めがいいですよ・・・。」とのこと。

「え、売り切れちゃうの・・・?どんだけ人気店?!」と思いましたが、
撮影できるブツがなくなってしまっては困ると、開店と同時に伺うことにしました。

 

 

戸塚の街ナカに
“ベテラン主婦の味” を求めて

場所は戸塚駅東口より徒歩3分。アピタの方に歩きます。

 

この、新しくきれいなマンションの一階でございます。
コナカの左、 アピタで言うとミスドの向かいです。

 

寄るとこんな感じです。

時間は11時35分。店内にはすでに10名ほどのお客様が・・・
女性が多いです。

広々として、明るい店内。居心地は悪くなさそうです。

 

厨房に目をやると、そろいのバンダナとエプロンのおばさま方が
忙しく動いていらっしゃいました。

私は本日の定食を注文し、

 

しばし店内を散策。 ギャラリー的な使い方もできます。

 

すでにお食事中のママさんにもインタビュー。

「小さな子供と来られるところってファミレスとか、ファストフードとか限られちゃうじゃないですか。
でも、味が濃かったりするからちょっと敬遠してしまいます。
こちらは、出てくるメニューも野菜が多くて体に良さそう。
それに、ここに来ることで、外の空気に触れられるから、あると嬉しい場所ですね。」

6か月というお子様は、授乳中でまだ食べられないけど、食べ物には興味津々のようで
定食をガン見していました。
授乳ケープで授乳もされており、
お子様につきっきりの子育て中のママさんにとっては、気軽に来られるため、
貴重な場所となっているようです。

さて、そろそろ、私のオーダーが上がってきた模様。

わお!思いの外ボリュームあります。

これで500円。

本日の日替わり定食は「メンチカツ」です。

で、おソースは、と。

これですね。
ケチャップベースと、ウスターの、選べる2種類。

同じテーブルの方とは共用のようです。

 

そして、このソースを共用する向かいの方が・・・

・・・見えますね。

 

このテーブルの広さがなせる、近過ぎず、遠すぎずの距離感。

意外と絶妙ですよ。

コミュニケーションを取りたければ話せるし、
今日は一人でむっつり、を決め込もうと思えばそれもできなくない。

一人カフェ常習の私も、悪くないな、と思いましたね。

さて、そろそろ本題の、「メンチカツ」に!

中はこんな感じ。

この写真からはよくわからないと思いますが・・・

かなりジューシー!

なかなかお上手な揚げ方!と感心してしまいましたよ。

デザートは、やさしいお味の牛乳かん。

キメすぎではない、家庭の素朴なおやつにほっとしますね。

さらに、プラス100円で追加できるコーヒーを飲みながら、

ほぼ毎日立ち寄り、お茶か定食をたのむという常連のおじさまから、
このカフェの成り立ちについて妙に詳しいお話を聞いていると・・・

「売り切れ・・・」

とかいう声が厨房から聞こえてきました。

このとき12時34分。

妙に詳しいおじさまによると、「限定30食だからね」とのこと。

開店からほぼ1時間で完売ですね!

ほどなくして、厨房のおばさま方のお昼ご飯が始まります。

皆様恥ずかしがって
なかなかカメラを直視してくれません・・・。

「あ、まずは褒めなきゃ!」と思い

すかさず「メンチカツおいしかったです!秘訣は!?」と伺いますと
「低温かな? ん、いや、低温でもないけど・・・じっくり。
最初は高温で、あとは中火から弱火でゆっくり、かな。
あと、“心” も少々・・・うふふふふ」

と、恥ずかしそうに答えてくれました。
素朴な料理の中にも、むむっ!と思わせる一工夫があるのですね。

 

 

誰でもウェルカム、
お客さんもスカウトしちゃう

おばさま方のお昼御飯が終って、
ようやく主催の方々にお話を聞かせてもらえることになりました。

右の方がふらっとステーションとつかを運営するNPOの、理事をされている内山さん。

内山さん もともと、村山さん(写真・左)がしあわせ一輪ゆめプロジェクトっていうちょっと長いグループ名で、戸塚にいっぱい仲間を作ろう、という活動を3年ほど前から行っていたの。
人形劇を保育園でやったり、東北へのボランティアにも行きました。

戸塚新聞 そのメンバーが、主体なんですか。

内山さん そうです。また、ここで働いてくれている方は、皆さんボランティアなんです。
時にはお客様をスカウトして・・・、お客さんとして来て1週間後にはここで働いている、
なんて方もいらっしゃるんです。
とにかく、色んな方に声をかけて、料理でも接客でも、その人の得意なことをやってくれればいいなと。

一同 そう、この人どんどんスカウトしちゃうんですよ~

戸塚新聞 無茶ぶり&寛大、なんですね。でも、皆さんほんとに楽しそう!
色んな場所に仲間とか友達を持つことで人生楽しくなりますものね。
ところで、お料理美味しかったんですが、どなたがメニューを考えられているんですか?

村山さん ざっくり、曜日ごと担当している方がいて、その人が考えています。
でも、それでも埋まらない日は、私たちで考えます。
当日、あれがない、これがない、ってこともありますが、そんな時はありもので何とかしてます。

戸塚新聞 さすが! 確かに、おふくろの味というか、「ベテランの主婦の味」って感じで、落ち着く味であり、キラリと光るものも感じました。

村山さん 実は、しあわせ一輪ゆめプロジェクトで、料理研究会もやっていたんで、
その時に楽しみながらみんなで勉強したんですよ。

戸塚新聞 やっぱり、美味しくなる工夫、があったんですね。  

内山さん 飲食の他には、ギャラリーでの地元の方の作品の展示や、
小さなお子さんとママさんのための手遊びなんかをやる「おやこひろば」や、
懐かしの歌を歌ったり、歌の先生によるオペラを鑑賞する「歌声カフェサロン」なんかもやっています。

 

 

 

出会いの場も作っちゃう?!

さて、話の宴もたけなわ、というところで、3人が急にもじもじしだしました。

内山さん 実は、協力していただきたいことがあって・・・

戸塚新聞 なんですか?

内山さん これなんですけど、

7月5日(土)に、

ここで合コンというか、お見合いパーティというか・・・そういうのやるんです!

その名も 「ふらコン」 です!

戸塚新聞 ほおお~! 親子系とか、文化系だけでなく、意外とアグレッシブなイベントもこなすんですね! これって世に言う、見合いばばあってやつですね。

内山さん 30代~40代を中心に、10人程度の参加者が決まっているんですが、さらなる告知をお願いしたいんです…。当日は、主婦の味ではなく、フードコーディネーターさんが作るすごくおしゃれな料理をお出ししますよ!

戸塚新聞 なるほど。ちょっと、なんかできること、やってみます。

 

とは言ったものの、戸塚新聞オープンは7月7日になってしまったため、
こちらでの告知はできませんでした・・・。

しかし、地元民のためにえんやこら、
大人の男女の出会いの場まで作ろう、という心意気はすごいです!

 
 

これからの活動が楽しみな、
コミュニティスペース

おばさま方の枠にとらわれない発想で、今後もいろいろやってくれそうなふらっとステーションとつか。

面白いのが、昼の営業だけでなく、毎月末の金曜夜にはお酒とおつまみを用意してわいわいする、
という「夜のくつろぎタイム」なんてのもあるらしいのです。

コミュニティ系のイベントは昼&もちろんノンアルコール、
みたいなこちらの固定概念を覆してくれる、なんともたのもしい人たちですね!

昼は上記のような良心的な価格で営業されていますので、
まずは明るいうちに足を運んでみては・・・。

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ふらっとステーションとつか
住所:横浜市戸塚区吉田町104-1ザ・パークハウス戸塚1階
運営:特定非営利活動法人くみんネットワークとつか
オープン時間:10時~17時
定休日:木曜日(土・日・祝日オープン)
休業日:年末年始(12月末~1月初旬)、夏休み(8月中旬)
電話:045-435-5068
FAX:045-435-5067
Webサイト http://furatto-totsuka.com/wp/

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